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【志とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第43回

志あるものが力を持つと、志そのものが変わっていく

志あるものが変わっていくのが常の中、変わらない実資がカッコよく思えた回でした。時にはその頑なさな故に降格されたり、煙たがられたりした人ですが、芯の部分が全くブレない。政治の世界にも、いや、政治の世界だからこそ、こういう気骨ある人は貴重です。

道長の志自体は大きくは変わってはいないものの、志成就のための手段を選ばなくなることで、志の変容が進んだように思います。形は同じでも、白黒逆転した絵柄のようです。

噂など怪しからぬ、くだらぬものでございます

敦成様の教育係であるまひろを道長が言外で愚弄しても、最終的には道長の肩を持つまひろ。彰子様でなくても、その贔屓ぶりは明らかです。道長が世の中を平らかにするなら、それを見守ると言った自分の約束も果たさねばならない。相手に対する添い遂げ方が、大人になって円熟味を増したように思います。

ところで… 空気読めないまひろが、姫様方をけちょんけちょんに負かしちゃった偏合わせが再登場でした!あの頃のヤンチャと比べて今の落ち着いたご様子… 大人になりましたねえ(いとトーンで)。

私は殿に愛されていない

いやもう、こんな終盤でこんな毒を吐きますか!しかもそんな笑い声を立てますか!妖怪ですか!(褒めてます)

笑い声無し、セリフ無しでみている分には、お衣装もセットも、お色合わせを含めて、全てがお雛様とお内裏様のような、見目麗しいシーンなのです。しかも劇伴は、クラシック。な、なのに会話の内容の粘着度たるや!あの笑い声の音たるや!全然軽やかでないやないかい。

恨みで身を支えることをやめよう

そんなおどろおどろしい倫子様とは打って変わって、なんだか憑き物が落ちたような清少納言。でも、腹に一物あるように感じてしまうのは、意地悪な見方なのかしら。

「天がお怒り」の時の道綱の顔芸、彰子様の腹の座り方、お上に対する書状が棒読みの道長、「私の胸で泣きなさい」と男前なまひろを経て、今週も終わりです。最後のピアノで奏でられたテーマ曲がよき。

そして比叡山〜。ずっと行きたい比叡山〜。

明日も良い日に。



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いしまるゆき
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