「少年ガリレオ」(詩・過去作)
創作論ばかりではなく作品も。というわけで、過去の受賞作やら掲載作やらを掘り起こしていこうという試みです。しかし膨大なテキストデータの入っているDVD-Rはあるものの、それを読み込むものがありません。紙に印刷されたものなら救い出せます。
自作冊子も四冊のうち一冊が行方不明。
2006か2007年、詩誌「詩と思想」投稿欄掲載分。楢山孝介名義。17~18年前といっても、今と通じる作風ではあります。
「少年〇〇」シリーズはその後も「少年ボルヘス」など書いた覚えがあります。後に新都社で「少年ディオ・ブランドー」も書きました。
「少年ガリレオ」
ガリレオはよく走り回る子供だった
どこまでも走り続ける子供だった
大人のいうことを聞かない子供だった
困り果てたガリレオの父親は
「あんまり遠くまで遊びに行くと
世界の端から落っこちるぞ!」
とガリレオに言い聞かせた
ガリレオは父親に反抗する子供だった
世界の端から落ちたがる子供だった
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425字
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