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耳鳴り潰し263(チャーリーとチョコレート工場、蛸足ノート、糸を燃やす)

 昼食時に妻のリクエストで映画「チャーリーとチョコレート工場」を観た。この映画を私はこれまで二回リタイアしている。一度は独身時、二度目は娘と途中まで。だから今回も最後まで観られないだろうと思ったら、子どもら二人とも最後まで問題なく視聴できた。ここをクリアできたら後は何でも行けるんじゃないかと思えてきた。

 二時間近い映画をじっと観ていられるってすごい成長だ。腹筋運動補助器具に交代でゆらゆらしてたりしたけど。夕飯準備時に妻が観ていた「踊る大捜査線」も観ながら、息子は前日買った漢字の本を開いて漢字の練習をしていた。

 この日も私一人休息。子どもたちも慣れてきた様子。その後エネルギーを持て余す息子と防音マットを使ったキックやパンチやらの修行ごっこ。その際にこの間観た映画「テッド」の印象的なシーンを語り出した。冒頭、いじめられていた子どもを少年時代の主人公が助けようとする。いじめっこたちに「こっち来るな」と言われるだけでなく、助けようとしていたいじめられっこまで起き上がって、少年を罵倒する。いかに彼が周囲から嫌われていたか、というエピソードだ。
「あれひどいよね」
 少年を罵倒したいじめられっこは再びいじめられ始める。

 粘土遊びではごく自然に寄生獣ごっこの流れに。新一の右手にパラサイトが入り込むシーンの再現から始まり、最終的に巨大パラサイトを新一と田宮良子が協力してやっつける流れに。勝てないまま終わる。

 穂村弘「蛸足ノート」読了。著者が60代に入ったことがまだうまく実感できないでいる。

 そして「蛸足ノート」を読み始めたのがきっかけで始まった「異想随筆集」に「糸を燃やす」追加。年末年始ネタということで、年始を誤変換して燃糸としたもの。

 練り合わされたたくさんの糸が縄となり、辺り一帯を囲んで「縄張りです」と主張している。年末年始の恒例行事「燃糸」に向けて、各家庭の古着をほどいてできた糸が材料となる。やがて寺社で燃やされるためだけに編まれるそれらの縄は、人の繋がりを模したものだと言われている。

 地元では当たり前だったこの「燃糸」がローカルな風習だと知ったのは大人になってからのことだった。当時同棲していた恋人と大掃除をしていた折に、「燃糸用の服とかある?」と聞いて「お正月に実家に挨拶に行く」と受け取られてしまったのだ。「年始」と勘違いした彼女との会話の行き違いになかなか気付けなかった。その会話が結局別れ話に繋がってしまった。

泥辺五郎 異想随筆集6「糸を燃やす」より

「異想随筆集」は日常から始まり日常外にはみ出していく、といった感じで書き進めている。最初は自然体になり、不自然な内容になっても自然体のように書き続ける、という感じ。どこからでも始められるし、どこでも終われるように。あまり時間はかけずにさらりと書くようにしている。

 カクヨムなど他の投稿サイトに平行して連載してみるか、投げ銭設定の有料記事にするか、など考え中。

 昨日読まれたkindle書籍「しょうせつを かきたかった さる」。絵本系もまた書いてみようか。

 今日の一枚「小説を書こうとしている猿」


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泥辺五郎
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