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シロクマ文芸部参加作

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note内企画「シロクマ文芸部」参加記事のまとめです。
運営しているクリエイター

#AIイラスト

「憧れの文芸部部長の手で森の中に埋められながら、執筆の悩みを聞かされる話」#シロ…

 木の実と葉にまみれて、山中に埋められた死体の気持ちになっている。 「気分はどう?」  憧…

泥辺五郎
4か月前
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「怪獣たちの日常」#シロクマ文芸部

 金色に光る身体を持つ怪獣が手で稲刈りをしている。夕焼けが反射して色がうるさい。  地球…

泥辺五郎
4か月前
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「夕焼けは裏切り」#シロクマ文芸部

 夕焼けは裏切り、と松永久秀は一人呟いた。清少納言「枕草子」のパロディである。 ・春はあ…

泥辺五郎
4か月前
16

「ノートPCを携えて放浪する山頭火」#シロクマ文芸部

 風の色具合を見ながら種田山頭火(1882-1940)は「こういう解釈も出来るのか」と感心した。…

泥辺五郎
4か月前
12

ぬいぐるみ小説集「壊れかけた月の下で何役もこなし続けるウサギ」(半分)#シロクマ…

※こちらを含む「ぬいぐるみ小説集」をkindle出版しましたので、公開済のものの内容を半分程度…

泥辺五郎
4か月前
10

ぬいぐるみ小説集「スーパーの廃墟のレジに立つ犬」(半分)#シロクマ文芸部

※こちらを含む「ぬいぐるみ小説集」をkindle出版しましたので、公開済のものの内容を半分程度…

泥辺五郎
5か月前
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「憧れの文芸部部長と流星群を見に行ったら両手両足を縛られた話」#シロクマ文芸部

※「中年同士が絡み合う話しか書かない文芸部部長シリーズ」第二弾です。  流れ星が次々と流れていく夜空を見上げながら僕は溜息をついた。 「どうして僕は両手両足を縛られて地面に転がされて、流星群を見上げてるんですか」  仰向けでも痛くないように配慮してか、手は後ろ手ではなく、身体の横に添えられている。養生テープをぐるぐると巻きつけられて。 「今書いている小説で、両手両足を縛られた中年男性が山中に放置されるのだけれど、たまたま流星群の夜だった、というシーンがあるんだ。不幸中の幸い

「欠けて降る月描けて書けて」#シロクマ文芸部

 今朝の月大粒ですぐ積もりゆくかつては空にありしものたち  早朝に起き出して窓を開けると…

泥辺五郎
5か月前
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「憧れの文芸部部長に手錠をかけられる話」#シロクマ文芸部

 花火と手錠を交互に見ながら僕は部長に訊ねた。 「どうして僕は部長に捕まっているんですか…

泥辺五郎
6か月前
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