「憧れの文芸部部長と流星群を見に行ったら両手両足を縛られた話」#シロクマ文芸部
※「中年同士が絡み合う話しか書かない文芸部部長シリーズ」第二弾です。
流れ星が次々と流れていく夜空を見上げながら僕は溜息をついた。
「どうして僕は両手両足を縛られて地面に転がされて、流星群を見上げてるんですか」
仰向けでも痛くないように配慮してか、手は後ろ手ではなく、身体の横に添えられている。養生テープをぐるぐると巻きつけられて。
「今書いている小説で、両手両足を縛られた中年男性が山中に放置されるのだけれど、たまたま流星群の夜だった、というシーンがあるんだ。不幸中の幸い