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ただ守りたい… まとめ

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初投稿長編作品(微異能バトル系学園ラブコメ) ・出会い編: 1〜10話 ・体育祭編: 11〜21話 ・美月編: 22〜28話 ・閑話1: 29〜35話 ・白仮面編: 36〜52話…
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#妄ツイ

ただ守りたい… 191話

ただ守りたい… 191話

翌朝

ガチャ

麻衣: ……

○○: あ、おはよう、麻衣姉さん。

麻衣: …えっ!○○じゃん。

いつも、1番にリビングに起きてきて、顔を洗ったり髪を整えたりした後、皆の分の朝食を作っている麻衣。

今日も、明かりのついていない、誰もいないリビングの扉を開けたと思っていたのだが、キッチンの方から挨拶をされて、少しの処理時間の後、驚く。

○○: 笑、そうだけど。

麻衣: そうだけど…って

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ただ守りたい… 190話

ただ守りたい… 190話

翌日

カフェBINGO!

店長: じゃ、気をつけて帰るんだよ。

○○: はい。お疲れ様でした。

珠美: お疲れ様でした!

奈々未: お疲れ様でした。

今日も一日のバイトを終えた○○達は、優しい店長に見送られて、店を出る。

ガチャ

珠美: では、お2人とも、また!

○○: うん。またね。

奈々未: ばいばい。

そして、珠美とも別れ、○○と奈々未の2人は楽しく話しながら駅前まで

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ただ守りたい… 189話

ただ守りたい… 189話

歓楽街

○○: ……

春休み中の風紀委員の見回りで、歓楽街に来た○○。

アンチの暗躍で、歓楽街にはディスオルという違法ドラッグが広まっている、という情報を得ている○○は、周りを警戒しながら、歓楽街の中を歩く。

○○: まぁまぁ人もいるし、アンチの構成員をピンポイントで見つけるのは難しいか…

以前、七瀬と共に昼の歓楽街に来た時と同じように、多くの観光客達が食べ歩きを楽しんでいる光景を見て、

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ただ守りたい… 188話

ただ守りたい… 188話

○○: じゃ、いってきます。

麻衣: いってらしゃい。

ガチャ

朝から、麻衣に見送られて家を出た○○。

○○: さ、学校に行こう。

春休みに入って最初の水曜日。

○○は、風紀委員の見回りのために、学校に向かう。

ガチャ

??: いってきま〜すボソッ…

後ろにストーカーを引き連れて。

特別教室校舎前

○○: 部活動生達は、変わらず頑張ってるなぁ。

第1グラウンドで練習を

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ただ守りたい… 187話

ただ守りたい… 187話

翌日

高山: じゃ、これから2年生最後の委員会だから、みんな、楽しみつつも、最後の仕事を頑張るんだよ。

「はい!」

高山: では、学級委員、号令!

久保: 起立!礼!

「ありがとうございました!」

という皆の挨拶を聞き、高山は笑顔で返事をした後、教室を出て行った。

○○: よし、行くか。

日奈子: レッツゴー!!!

隣の日奈子と共に席を立ち、相方の方を見る。

美月: ○○〜行こ

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ただ守りたい… 186話

ただ守りたい… 186話

3日後

第3体育館

先生: これで、薬物乱用防止教室を終わります。もう一度、講師の方へ拍手をお願いします。

パチパチパチパチパチ

2年生が集まる体育館に、先程まで行われていた薬物乱用防止教室の講師に向けた拍手が響き、講師はそれを受けて一礼しながら、体育館から出て行った。

先生: では、生徒の皆さんも、各クラス静かに教室に戻ってください。

という先生の言葉が聞こえると、すぐに学

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ただ守りたい… 185話

ただ守りたい… 185話

夜の帳が落ち、西側に月が見え始めた頃。

影の向こうに見える煌びやかな空間とは違い、月明かりだけが足元を照らすような、薄暗い路地裏。

そこには、歪な欲望の塊と、それを利用する笑みが存在していた。

男: お、お願いだ!それをくれ!

売人: くれ?

男: い、いや、いくらでも出すから!俺に売ってくれ!

売人: はいはい、分かったから。そう焦るなよw

血走った目をしている男に、売人は薬の入っ

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ただ守りたい… 184話

ただ守りたい… 184話

??1: ま、そんなに変わんないか。

??2: ふぁ〜あ。見慣れた広場だわ。

太陽が既に西の方向に見える頃、駅から出てきた2人の男。

1人は黒髪に白のメッシュが入った、優しげな顔の男。

もう1人は、金髪をオールバックにした、人相の悪い男。

2人は、目の前の広場と、その奥に見えるの風景を眺めながら、話す。

??2: まさか、またここに戻ってくるとは、思ってなかったぜw

??1: 僕らは

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ただ守りたい… 1話

ただ守りたい… 1話

薄暗い部屋の中でうずくまる。

体が震えて立ち上がることも、言葉を発することもできない。

??1: 次はお前だな。

とうとう僕の番が来てしまったようだ。

僕に銃口が向く。

間髪入れずに、男が引き金を引いた。

??2: ○○ーーーー!!!

闇の中に響き渡る銃声。

突然目の前を何かが塞ぎ、それが下に落ちた。

咄嗟にそれを抱える。

視界を下に向けると、その何かは…

僕の大切な家族だっ

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ただ守りたい… 2話

ただ守りたい… 2話

⊿モールの地下駐車場

○○: えーっと、確か46番だったよな。

父親からの手紙に書いてある通り、⊿モールの地下駐車場にやって来た○○。

駐車場内をうろつきつつ、目的地を探す。

○○: ここら辺のはずなんだけど……ん?

前方に、異様な雰囲気を放つ車を見つける。

○○: いやいや、あれなわけないよな笑

もう一度、手紙に書いてある番号を確認する。

○○: ふん、46番……

再び視線を前

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ただ守りたい… 3話

ただ守りたい… 3話

○○: やっと帰れるな。今は……17時前か…

携帯で時間を確認した○○が、エレベーターの方を見ると、いつの間にか部屋を出て、スーツから着替えた森田と東口が立っていた。

森田: 坊ちゃん、お別れは済ませましたか?

○○: はい。お2人はスーツから着替えたんですね。

東口: 黒スーツにサングラスは威圧感があるし、着続けるのもキツいっすからね笑

森田: これから護衛する時もあの格好じゃ、流石に

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ただ守りたい… 4話

ただ守りたい… 4話

翌朝

麻衣: ふぁ〜あ…

早めに起きて、自室から出た麻衣は、目を擦りながら、リビングに向かう。

麻衣: おはよ〜…って私が1番か。昨日は○○が晩ご飯を作ってくれたし、朝ご飯は私が作ろうかな。

そう言って、キッチンに立った麻衣が、朝食を作っていると…

ガチャ

さくら: おはよ〜

扉を開けたさくらが、小さな声で挨拶をする。

麻衣: さくらおはよ。もうすぐで朝ご飯できるから、先に顔洗っ

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ただ守りたい… 5話

ただ守りたい… 5話

ガラガラ

高山: みんな、おはよう!!!

チャイムが鳴り終わり、全員が席に着いたぐらいで、扉が開かれ、担任の高山が元気よく挨拶をして、教室に入ってくる。

「おはようございます!」

高山: 今日も、元気よくいきましょう!!ってことでまずは、皆さん気になっているであろう……転校生の紹介です!!!

「おー!!」

パチパチパチ

高山: じゃあ、入ってきて良いよ!

ガラガラ

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ただ守りたい… 6話

ただ守りたい… 6話

ガチャ

○○: ただいま!

さくら: ただいま。

学校から帰ってきた○○とさくらは、玄関の扉を開けて、リビングに向かってそう言う。

麻衣: あら、おかえり!

すると、玄関の方に、麻衣が出迎えた。

○○: 色々と問題なかった?

麻衣: うん!ただ、足りないものとかあるから、今週末に買い物に行こうかなって思ってる。

○○: 分かった。

麻衣: じゃあ2人とも荷物置いて、手洗っておい

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