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ただ守りたい… 3話

○○: やっと帰れるな。今は……17時前か…



携帯で時間を確認した○○が、エレベーターの方を見ると、いつの間にか部屋を出て、スーツから着替えた森田と東口が立っていた。



森田: 坊ちゃん、お別れは済ませましたか?


○○: はい。お2人はスーツから着替えたんですね。


東口: 黒スーツにサングラスは威圧感があるし、着続けるのもキツいっすからね笑


森田: これから護衛する時もあの格好じゃ、流石に目立ちますから。


○○: それもそうですね。


東口: じゃあ帰るっすよ。


○○: また1時間ぐらいかかるんですか?


森田: いや、帰りは別のルートで行くので、5分ぐらいで家に帰れると思いますよ。あと車もリムジンじゃなくて、普通車ですからね。


○○: え、早!!


東口: じゃあさっさと行くっすよ!



再び、○○は森田と東口の後ろについて行き、森田が言ったように普通車に乗り込んで、出発し……



5分後…


ガチャ



森田: では、私達はここで。


東口: また。


○○: はい!ありがとうございました。



ふぅ…やっと帰ってこれたな。



朝から学校に行った後、色々な体験をし、色々な話を聞いたが、何とか家に帰ってこれたのだった。





ちょうどその頃…



かおり: そういえば、統さん。○○君に、あのこと伝えそびれちゃったわね。


統: あ、そういえばそうだったな。まぁでも大丈夫だろ。あらかじめ色々と送っといたから。


かおり: それなら大丈夫ね。


統: 一応電話しとくか。






そんな会話が行われているとはつゆ知らず、○○は少し歩き、家の門を視界に入れる。



○○: 明日は入学式か……まぁ、2、3年は特に何もないんだけど……



ガヤガヤ



○○: ん?家の方からなんか声が聞こえる……日奈子でもいるのかな?



家の方から人の話し声のようなものが聞こえ、耳を澄ます。



「え、ここであってんだよね?」


「うん、そのはずなんだけど。」


「まだお家に入れないの?」


「管理人がいるみたいなこと、お母さんは書いてたよね。」



○○: いや、1人じゃないっぽいぞ、誰だ?



不審に思いつつ、玄関に近づく。


するとそこには、大荷物を抱えた4人の女性がいた。


○○: え…………ふぅ…



何が起こっているのか分からないままであるが、○○は勇気を出して、話しかける。



○○: あの〜どなたですか?


??1: あ、やっと来ましたね、管理人さん?…にしては若いな……まぁいいか、結構待ってたんですよ。


??2: 早く鍵開けてよ!


??3: …


??4: …


○○: 管理人?



謎の女性達の視線が、まだ疑問が解けない○○に集まる。



○○: いや…あの、ここ僕の家なんですけど、家を間違ってませんか?


??1: あら、ここあなたの家なの?おかしいな〜私たち、今日からここで暮らすことになってるんだけど。


○○: ?


??2: 住所は間違ってないんだよね?


??1: うん、間違いない。ここで合ってる。


??3: …


??4: …


○○: どういうことなんだろ…



と、女性達の言葉に、○○が悩んでいると…


ブーブー


先程、統達から受け取った携帯が鳴った。



○○: すいません、ちょっと失礼します。


??1: あ、はい。



父さん?どうしたんだろ…


不思議に思いつつも、その電話に出る○○。



○○ T: もしもし?どうしたの父さん。


統 T: おう。早速だが……今、多分家の前に可愛らしい女の子が4人いるだろ。


○○ T: うん、いる。なんかわけのわかんないこと言ってるけど。


統 T: その子達な、今日からお前の…



「家族」だから。



○○ T: え?どういうこと?


統 T: 4人ともかおりの娘でな。かおりは俺と一緒にいるんだけど、4人は防衛団のことも知らないし、危険なことに巻き込むわけにもいかない。


○○ T: はぁ……うちの家に住まわせるってこと?


統 T: あぁ。目の届かないところで生活させるのも不安ってことで、お前の家に住まわせることにしたんだよ。


○○ T: なんでそこで、僕の家なんだよ。なんか別に方法あったでしょ。新しい家を、用意するとかさ。


統 T: それは、俺も提案したんだけど。かおりがな…っておいっ…


かおり T: 家族になるんだから、良いじゃないってことでね。私がお願いしたの。


○○ T: かおりさん…


かおり T: ダメかな?


○○ T: ……



統から携帯を奪ったであろう、かおりの言葉に、○○は少し悩む。



もうここに来ちゃってるんだもんな…


それに、新しい家族なわけだし…



○○ T: …分かりました。


かおり T: 良かった〜ありがとう!○○君。それで、そこにいる娘の誰かに変わってくれる?


○○ T: はい。



返事をした○○は、困った顔をしているが、1番大人っぽい??1に携帯を渡す。



??1: えっ……と、なんですか?


○○: あなた方のお母さんからです。


??1: え?


??2: なんであなたがお母さんと電話してるの?


○○: 多分これから分かるでしょうから、とりあえず電話に出てあげてください。


??1: は、はい…



もう今日は色々とありすぎて、何が何だか分からないや……

そういえば、昨日届いた大量の荷物は、これのためだったのか。


はぁ……とりあえず疲れたし、家に入っとこ。



色々と詰め込まれ過ぎて、体も心も疲れた○○は、玄関の鍵を開け、家に入っていった。



??1 T: あの〜もしもし…


かおり T: はーい、その声は麻衣ね。


麻衣 T: え、本当にお母さんなの?


かおり T: ふふ笑、そうよ。


??4: 本当にお母さんなの?お姉ちゃん代わってよ!


??2: 私も!


??3: 私も…


麻衣: じゃあスピーカーにするから。



麻衣が持つ携帯に3人が集まる。



かおり T: みんな元気〜?


??3 4: お母さん!!!


??2: ねぇお母さん!!私達が引っ越しする新しい家の住所って、間違ってないよね?!


かおり T: 別に間違ってないと思うけど笑


麻衣: なんか男の子が、僕の家ですって言ってきたの。それにその子、家に入っていっちゃったし。


かおり T: ふふ笑、それは間違いないわよ。


??4: どういうこと?


かおり T: う〜ん、それわね〜〜あなた達があの子と一緒に暮らす家族だからよ。


??2 ??3 ??4: っ!!



かおりの言葉に、麻衣を含む全員が驚く。



麻衣: え、あの子と私達が家族?尚更どういうことなの?お母さん。


かおり T: あの子ね、統さんの息子さんなの。だからあなた達の家族になったのよ。


??2: 統さんの…


かおり T: これから一緒に暮らすことになるんだから、仲良くね。


麻衣: ねぇ、まだついていけてないんだけど…


かおり T: 大丈夫だって!ね、統さん?


統 T: ちょ、ちょっと……あの〜ごめんね、いきなり…


麻衣: い、いえ…


統 T: かおりは俺と暮らすんだけど、麻衣ちゃん達には、俺の息子の○○と一緒に暮らしてもらうことになったんだ。


??2: でも流石にそんないきなりじゃ…


統T: 本当にごめんね……でも○○もそんな悪いやつじゃないから、君達の家族にしてくれないかな?


??2 ??3 ??4: …


麻衣: 分かりました。


??4 : お姉ちゃん…


麻衣: 大丈夫だよ蓮加…



麻衣が3人を抱きしめる。



麻衣: さくらも頑張ろ!


さくら: うん。


麻衣: 美月も!


美月: ……はーい!


統 T: ありがとう。4人とも、○○をよろしくね。


麻衣: お姉ちゃんとして、○○君のことも面倒を見ます!!


統 T: 頼もしいな笑。ほら、かおり。


かおり T: 急な話になっちゃったけど、みんな頑張って!!


麻衣: はー ピッ



かおりの言葉に、麻衣が返事をする前に電話が切れてしまった。



麻衣: 笑、全くお母さんは…


美月: 相変わらずだね。


蓮加: だね。


さくら: これから、この家で暮らすのか…



そう言って、さくらは家を見上げる。



美月: そうだね。って来た時も思ったけど、この家デカすぎじゃない?


麻衣: 確かに、その○○君が1人で住んでいる割には大きすぎるわね。


蓮加: 庭も広い。


さくら: ○○君はどんな人なんだろうな。


美月:あの統さんの息子だから、大丈夫だと思うけど…


麻衣: ……美月、無理はしなくていいからね。


美月: うん。大丈夫だよ。これからは家族なんでしょ?その○○君は。


さくら: 仲良くできたら良いな〜


麻衣: とりあえず、新しい家に入ろうか。改めて○○君にも挨拶しよう!


美月: はーい。



4人はこれからの生活に不安を抱きながらも、新しい家と家族の元へと向かった。


ガチャ



麻衣: あの〜お邪魔します。



恐る恐るといった感じで、麻衣が玄関に入ると、○○が奥からやってきた。



○○: あ、えーっと…まぁ、とりあえず皆さん入ってください。


麻衣: はい…



そして、○○の後ろに麻衣、美月、さくら、蓮加がついて行く。



○○: どうぞ…


麻衣: ありがとう。



リビングに入ると、○○に勧められて、四姉妹はダイニングテーブルに座った。



○○: ……


麻衣 美月 さくら 蓮加: …………




が、お互いに何から話し出せば良いのか分からず、○○も、その向かい側に座る4人も何も言わない、静かな空間となる。



めっちゃ気まずい……


ここの家主である以上、こっちから何か話し出さないと……



○○: う〜んと、まず今さっき、かおりさんから聞いたと思うんですけど、僕はかおりさんと再婚した設楽統の息子の"深川○○"といいます。よろしくお願いします。



とりあえず、○○は笑顔で自己紹介をし、それを聞いた麻衣が続く。



麻衣: ○○君よろしくね。じゃあ、私は"白石麻衣"、四姉妹の長女です。乃木坂大学の2年生です。



麻衣さんか……めちゃくちゃ美人だな。

肌白いし、なんか女神様みたいだ。


こんな人が家族になるなんて信じられないな。



麻衣: ちなみに○○君の歳は?


○○: 僕は今年17の代の16歳で、乃木坂高校の2年生です。


麻衣: それじゃあ、美月の同級生だね。


○○: えっと、美月さんというのは…



僕がそう言うと、麻衣さんの隣に座っている、目が大きくて、これまた超絶美人な人が手を挙げた。



美月: あ、はい。私です。次女の"白石美月"です。明日から乃木坂高校に転校することになっているので、よろしくお願いします。


○○: ってことは、僕のクラスに来る転校生っていうのは、美月さんのことだったんですね。こちらこそ、よろしくお願いします。


美月: (同じクラスか…)


麻衣: 美月のことよろしくね。


○○: はい!分からないことがあったら聞いてください。


麻衣: ふふ笑、頼もしいわね。じゃあ次、さくら、挨拶して。



麻衣さんがそう言うと、美月さんの隣に座る、小顔で、またもやスーパー美人な人が、小さな声で話し始めた。



さくら: あ、あの、三女の"白石さくら"です……明日から乃木坂高校に入学します。よろしくお願いします…


○○: さくらさんですね。よろしくお願いします。


さくら: は、はい…こちらこそ…


麻衣: じゃ、最後、蓮加!



○○は、まだ挨拶をしていない人に目を向ける。



蓮加: 四女の"白石蓮加"です。乃木坂中学校の3年です。よろしくお願いします。



この子2個下にしては大人っぽいな。

しかも、えげつなく美人だし。



○○: 蓮加さん、よろしくお願いします。では、皆さんの部屋に行きましょうか。


麻衣: はい!お願いします。でもその前に、私達家族なんだよね、なら敬語辞めない?お互いにさ。


○○: 皆さんが良いのであれば…


麻衣: どうみんな?



確認するように、麻衣は3人の顔を見る。



美月: 問題ないよ!


さくら: 大丈夫…


蓮加: …蓮加も。


麻衣: ということで、○○、私の事はお姉ちゃんって呼んでね!


○○: 分かりました……いや、分かったよ、麻衣姉さん!



○○は笑顔で麻衣に答える。



麻衣: うん笑


○○: じゃあついて来てね。



そう言って、○○はリビングを出て、さくらと美月が後ろに続く。



麻衣: 蓮加どうしたの?いつもの元気がないけど。緊張してる?


蓮加: 麻衣お姉ちゃん……まだちょっと怖くて。


麻衣: ○○は、あの男共とは違うよ。徐々に慣れてこうね。


蓮加: うん…


麻衣: 行こ!蓮加!!



そうして、麻衣は蓮加の手を繋いで、○○達の後を追いかけて行った。




○○: この1番奥の部屋が、僕の部屋なんだけど、その手前にちょうど4つ部屋があるから、好きな部屋を選んでね。


麻衣: 私ここ!


蓮加: 蓮加は麻衣お姉ちゃんの隣がいい。


美月: なら私はこの部屋かな。


さくら: さくはここだ。


○○: よし決まったね。なら、それぞれ荷解きしといて。僕は晩ご飯作っとくから。


麻衣: ありがとう。じゃあ、みんなそれぞれやろっか。


美月 さくら 蓮加: はーい。



自分の荷物を持ち、4人は部屋の中に入っていった。



さてと、今日から大変だな。


でもこれまでは、この無駄に広い家で1人だったから、なんか嬉しいかも。



○○は新たに家族ができたことに喜びを覚えながら、キッチンへ向かった。





さくらの部屋



○○君か…

さくのお兄ちゃんなんだよね。


仲良くなりたいな〜

でも今さっきも緊張して、あんまり喋れなかった。


顔赤くなってなかったかな…


よし、これからお兄ちゃんと仲良くなれるように頑張ろう!!





蓮加の部屋



やっぱり怖いな…

○○君が、前に家に来た男の人達とは違うってことは分かってるのに…


お母さんとお父さんとお姉ちゃん達で暮らしてた、あの頃に戻りたいよ…グスン





美月の部屋



ここが私の部屋か…

広いな〜前の家とは大違い。


今日引っ越してきて、もう明日には学校か…

クラスに馴染めるかな〜


目立たないように過ごせるかな…

頑張ろ…





麻衣の部屋



○○、可愛かったな〜

お姉ちゃんとして○○に甘えてもらえるように、私も頑張らないとだね。


さくらは大丈夫そうだけど……問題は蓮加か。

早く仲良くなれたらいいんだけど。


美月も心配だったけど…今のところ変わった様子はないし。


お姉ちゃんとして、私がみんなを見てあげないと!!

よし!さっさと荷解き終わらせて○○の手伝いに行こう!!


頑張れ私!







○○: ふぅ、こんなもんかな。



ガチャ



麻衣: あら、もう晩ご飯できたの?ごめんね遅くなっちゃって。



ちょうど○○が料理をテーブルに乗せ終えたタイミングで、荷解きを終わらせた麻衣がリビングに戻って来た。



○○: いえいえ、引っ越しで大変だったんですから、ゆっくりしていて良いですよ笑


麻衣: ふふ笑、ありがとね。あと敬語に戻ってるよ。


○○: あ、ごめんなさい…いやごめん。まだ慣れなくて。


麻衣: 徐々にね。でも次から敬語使ったら、お仕置ね!



そう言って、麻衣はウインクをした。



○○: 笑、気をつけるよ。じゃあ、早速だけど、みんなを呼んできてもらっても良いですか?


麻衣: うん。ってかまた敬語〜


○○: あ…


麻衣: もう笑




少し経って…


ガチャ



麻衣: みんなを呼んできたよ!


○○: ありがとう、麻衣姉さん。じゃあ、みんな座って。


美月: はーい。



席に着いた3人は、テーブルに並ぶ数々の料理を見る。



さくら: すごっ!


美月: 本当にこれ全部、○○君が作ったの?


○○: うん。今日は簡単なものしか作れなかったけど、みんなのお口に合えば良いな笑


麻衣: 見た目からして、絶対美味しいから大丈夫だって。


○○: そう?笑。じゃ、好評を期待して……いただきます。


麻衣 美月 さくら 蓮加: いただきます!



箸を持った4人は、○○の作った料理を口に運ぶ。



麻衣 美月 さくら 蓮加: パクッ……



そして、その料理を食べた4人の動きが止まった。



○○: ど、どうかな?


麻衣 美月 さくら 蓮加: うまい!!!!!!


麻衣: これ美味しすぎるよ!○○!!


美月: 本当に美味しい。この時間でこの数の料理。それにここまで美味しい料理を作るなんて……○○君もう料理屋さん開いたら?笑


○○: いやいや、そんなことないよ。ただ家で1人のことが多かったから。自炊する機会も多くてね。喜んでもらえたなら、よかった。


麻衣: さくらも美味しいよね?


さくら: うん、美味しい!○○君凄いね。


○○: ありがとう笑、さくらさん。


さくら: ////



笑顔を向けられたさくらの顔が、真っ赤に染まる。



麻衣: あらあら笑……蓮加、美味しい?



そのさくらの表情を見て笑いながら、麻衣は未だに表情が曇っている蓮加に聞く。



蓮加: ……うん……でも、お母さんの料理の方が美味しかったもん。


麻衣: 蓮加…


○○: そっか……これから、蓮加ちゃんに美味しいって言ってもらえるように頑張るよ。



蓮加の言葉に、○○はそう言う。



麻衣: 笑、私も頑張らないとだな〜


美月: ねぇ○○君!これ何?


○○: あ、それはね〜



そんな感じで、初めての4人での食事は進み…



○○: そういえば、僕のことを管理人さんとか言ってたけど、みんなはこの家に来ることはどんな感じで聞いてたの?



麻衣: う~ん、今年の2月ぐらいかな……さくらが受験の申し込みをする前に、引っ越しをするってお母さんに聞いてね。さくらはここの近くの乃木高を受験することになって。


○○: さくらさん、急に言われて大変だったね。


さくら: うん。でも、どうにか受かることができたし、よかった。


麻衣: その後は、引っ越しの準備をしつつ、美月の転校の手続きをしてって感じかな。でも私と蓮加は転校とかしなくても良かったから、そこまで慌ててたわけじゃなかった。


○○: 確かに乃木中も乃木大も、ここから通える距離だからね。


麻衣: で、引っ越し直前になって、引っ越し先の詳しい住所を知らないことに気づいてね笑。お母さんに聞こうと思ったら、お母さんはもう統さんの所に行っちゃったみたいで。


美月: あの時はびっくりしたよ笑。朝起きたら、お母さんがいないんだもん。


麻衣: どうしようって思って、とりあえずお母さんの部屋に行ってみたら、手紙が置いてあってね。そこに、ここの住所と、この家に人がいるって書いてあったの。


○○: それでみんなは、その人が管理人さんだと思って、僕を管理人さんだと勘違いしたんだね。


麻衣: そういうこと!!いや〜○○が管理人じゃないですって言って、家に入っていった時は、もうわけが分からなくて困ったんだよ笑


○○: まぁ僕の家だから笑…



そして、全員が食べ終わり、全ての食器をシンクの中に置いた後。



○○: もうお風呂も沸いてるから、先に入って良いよ。


美月: はーい!じゃあ私、1番風呂もらいまーす。


○○: どうぞ笑。洗い物もしないとだし、僕が最後に入るから。


麻衣: ○○は私達の残り湯に浸かりたいのかしら笑


○○: え…いや、そんなわけないでしょ!!



からかわれて、焦って否定する○○。



麻衣: ふふふ笑、照れちゃって。分かってるわよ。私も洗い物は手伝うからね。


○○: ありがとう。


さくら: じゃあ、私は部屋に戻ってるね。


蓮加: 蓮加も…



そう言って、2人は部屋に戻り、美月はお風呂へと向かった。



麻衣: ねぇ○○?



洗い物をしている途中で、麻衣が○○に話しかける。



○○: なに?麻衣姉さん。


麻衣: 蓮加のことなんだけど……まだ緊張してるみたいでね。もしかしたら、○○に迷惑かけちゃうかもしれない。でも、あの子も良い子だから……その…


○○: 大丈夫、分かってるから。僕も、早く蓮加さんに家族として認めてもらえるように、頑張るよ。


麻衣: …ありがとうね。新しい家族が○○で良かったわ笑


○○: 僕も新しい家族がみんなで良かった笑


麻衣: ふふ笑



そして、洗い物も終わり、全員がお風呂に入って、自分の部屋に入っていった。





○○: 今日は本当に大変だったな〜防衛団の話に、新しい家族。平和に暮らせるといいな。



あと家族をちゃんと守らないと…



自室のベッド上で、○○はこれからの決意を胸に、瞼を閉じたのだった。




to be continued

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