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【エッセイ】僕の好きな食べ物×中学受験エッセイ「キットカット」

こんにちは、ドラドランドです。

今日、11月8日は、僕にとって特別な日です。
どんな日なのか、ということを話していきたいと思います。

それでは、どうぞ!



3年前、2021年11月8日、
当時小学六年生だった僕は、
中学受験を2ヶ月後に控えた中で、
ある悩みを抱えていた。


それは、「やる気が出ない」ということ。
塾の先生からも、
もうそんなことを言っている
場合じゃないと言われたが、
当時の僕は、試験2ヶ月前ということを
あまり実感できていなかった。

その日は塾で、
親と先生との三者面談の予定があった。
第一志望校の模試の結果を見ながら、
先生が言った。

「このままだと本当に、高確率で不合格ですよ、と。」
僕はすごいショックを受けた。
だが、手元の合格判定ではB判定、60%だ。

先生曰く、2ヶ月前で60%は、
安心できる数字じゃない、とのこと。
だからと言って、特にやる気になるわけでもなく、
ただ少し微笑みながら、
親と先生の話を聞いていた。


自分でもわかっていた。
なんでやる気が起きないのか。
答えは、やるきっかけがないから。
模試の判定だけでは、
そこまでやる気は起きなかった。
偏差値もギリギリ届いていたし。

でも確かに、
このままやる気が起きないまま受験すると、
間違いなく落ちる、という予感はした。


何かきっかけがないかな、
そう思いながら午後の授業に臨んだ。


19時頃。
授業も3限目に突入して、
僕の苦手な算数を受けていたときのことだ。
ふと教室の扉が開いて、
人が入ってきた。
それも1人や2人ではなく、
6〜7人ほど。

何事か、と思って
その人たちがきている服を見ると、
目が丸くなった。

それは、自分の第一志望校の制服だったのだ。
なんと、僕の通っていた塾のOBたちらしい。
僕が呆気に取られていると、
その人たちは、

「みなさんこんにちは、〇〇中学です!
今日は、受験を控えるみんなを、激励しにきました!
よろしくね〜!」

と言った。
そのあとは、
自分の受験勉強期間のルーティーンや、
試験前日の過ごし方、
そして、中学生活の出来事などを話してくれた。


そして、最後に、
「これ、みんなが合格するように、
買ってきました!
これ食べて元気出してね!」

そう言って、一人一人に
キットカットを手渡した。

家に帰り、
そのことを親に報告すると、
「じゃあ毎日キットカットを1つ食べていいよ。」
と言われた。

先輩からもらったキットカットの袋の裏には、
小さな文字で、「fight!」と書かれていた。
そのキットカットを食べると、
今まで食べたチョコの中で、
1番濃厚で、甘かった。

思えばそれが、きっかけだったのかもしれない。
僕はその日から、
ほったらかしにしていた塾の計算ドリルを、
1日2ページのところなんと17ページやり、
そのまま勉強の姿勢を崩さずに、
試験当日を迎えた。

試験当日。
朝、キットカットを食べた。
朝からチョコは結構血糖値が上がりそうだが、
気にしない。

試験会場につき、
椅子に座った。
教室を見渡してみると、
なんだか居心地がいい気がした。
試験開始までの間、
持ってきた紙に、
大好きなドラえもんと、
ドラえもんが「絶対合格」と言っている
絵を描いた。
リラックスできた。


2日後、結果を恐る恐るみると、
「合格」と書いてあった。

僕はその瞬間、本当に目から涙が溢れた。


いかがでしたか。
小学6年生という、
まだまだ子供でありながらも、
1人で、1発で決まる中学受験に臨み、
見事合格した。

当時の僕に会えることができたら、
一言、大きな声で、「おめでとう」と言いたいです。


それでは、また次の記事で!

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