ホシガリvol.2公演日誌#31「岩松さんも富山で、」【稽古日誌】
そこそこ前に買った悲劇喜劇に掲載されていた岩松了の新作戯曲「峠の我が家」を読み終えました。
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いやあ、面白いです。
前回の「カモメよ、そこから銀座は見えるか?」は地元、富山県は富山県民会館ホールで見れたのですが、今作は出演する舞台の千秋楽とドンかぶりで見れないので、掲載されていた戯曲を読みました。
個人的な感想なのですが、「カモメよ〜」よりも事件が表に出てこないと言いますか、いや、逆に出てきている?
今回は「戦争」が大きな事柄として描かれており、登場人物たちは「戦争」の影響下の中で、それぞれが抱える事件を、その夏の間だけ旅館を営む一軒家の中で渦巻いています。
戯曲を読んでいる限り、直接的に戦争を見せる部分は、仲野太賀演じる、安藤が兄の戦友の軍服を届けにいくという事柄くらいで、あとは、言葉で家族が戦争で亡くなった、兵役検査に落とされたとか、実際の目で見えるものよりも、言葉で語られる部分が多くを占めている気がしました。
だから、より、水面下で起きていること、もしくは現在進行形でその問題、ドラマは進んでいるようにも感じました。
言葉で語る、それぞれが抱える問題を語り、今もその問題を抱え続けている。
それぞれは現在進行形に問題は進んでいるようにみえ、それぞれの会話から生み出される空気・空間は滞留しているようで、進んでいるようで、文脈から見えた空間がおもしろ!!って思えました。
事件自体は今もまさに続いているように読み終えて感じましたね。
ある記事で読んだ岩松さんの言葉で
大きな「戦争」そのものを演劇で描くことは難しいですが、その渦中にある人々の小さなこだわりを通して「戦争」が描けないか、と考えました。
戦争の渦中の人々から戦争を描くというところは、やっぱり岩松戯曲らしいのかなとも思ったり、その状況下、その空間の会話の中から、受けたものから、何かを守りたい、や、口走ってしまうこと、文脈の中で、それらが、確かに肉体から生み出される言葉ってこういうことなのかなと思えて、非常に勉強になりました。
ぜひ、観に行ける人は楽しんできてください。
難解だなって感想多いですけど、まずは岩松さんの言葉と演出、そして豪華俳優陣が生み出すその空気・空間を楽しんでください。
僕は岩松さんの面白いところは、それぞれの持つ感情や問題から生み出され、口から出た言葉、体から出た行動から作られる空間そのものが面白いと思うんです。
是非とも、岩松さんの世界を楽しんでほしい。
そして、僕はその日が千秋楽の舞台をやっております。
僕としては岩松さんが同じ県でわりかし近い会場同士で舞台に立てることが嬉しいですね。ああ、今、近くで岩松さん舞台をやっているんだ。と。
気持ち悪いですね、僕。
ただ、一演劇人として、気合が入ります。
全世界、その日一番熱い舞台をやっているのは、どこかわからないですしね。
頑張りますよ。
その僕が出演する舞台はこちら↓
太陽珈琲本舗presents
Naanの本懐〜the Success in TOYAMA〜
2024.11/22(金)〜11/27(水)全7回公演
会場 (富山県民小劇場オルビス富山県富山市桜町1丁目1−61 7階 マリエとやま)
チケット 前売・当日 ¥3000-
フライヤー表面↓をタップすると予約フォームに飛べます
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![](https://assets.st-note.com/img/1731670266-7gvr9y6NnkMplZ4DOGK0Sfio.jpg)
どうも、星一です。
今日は岩松さんの新作戯曲を読んだという話でした。
まあ、また岩松さんの愛をこぼしたような文章を書いたのですが
僕が出る舞台も近くなりました。頑張りますよ。ここから、ホシガリvol.2にも繋がるわけですしね。
それにしても、千秋楽は「峠の我が家」もそうなんですけど、昼はオーバードホール中ホールというところに、石川紅奈さんも来るんですよね。ジャズベーシストでボーカリストの方で、ああ、いまだに見れたらいいなって思っています。
ホシガリvol.2公演日記、毎日投稿しています。
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