現代版「呪い」の活かし方…「法律」か「呪い」か、それが問題だ
今日は表題そのまんま、海の環境デザインにおいて有効なのは「法律」なのか「呪い」なのかっていうお話
ーー呪い?はぁ?「呪術廻戦」はマンガですよ…って感じですかね…ですよね、ですよね…
牡蠣の話なのに「ノロい」なんてのもナンセンス…
法律とか条令とか
皆さんの身近だと「ゴミの分別」とか結構たくさんの「環境」にまつわる法律とか条令とかあるんですよ
でも、それをちゃんとみんなが護ってるかどうかというと…ですよね、ですよね…
あとは「お金になるかどうか」
なんだかんだ「お金がないと、経済がまわらないと、人類は生きていけない」というジレンマのなかで、貴重な環境がたくさん破壊されてきました
それで本当に儲かればまだいいのですが、実際は、無用の長物になることも多々ある…ですよね、ですよね…(これはもういいですよね…)
破壊する…もとい開発ですね…すること自体に意義があって(そこにたくさんの建設費が投入されるとか)その後のことは…
どんな法律をつくっても、まもとに機能させるのがなかなか難しい
そこで「呪い」の登場です
ところがですね「呪い」のせいで1300年もの長きにわたり、人類が開発をためらっている「奇跡の湾」があるんですよ
シャーマニズムというか「呪い」は現代でも実際に存在していて機能しているんです
ーーどうせ開発する価値がない場所なんでしょ?
いえいえ、すぐ隣は日本が世界に誇る石川島播磨重工さんの本拠地「相生」(新幹線も停まる)
そのとなりは古くから塩で栄え、いまでも10万人を超える都市であり、赤穂浪士で有名な「播州赤穂」
重工さんの相生は埋め立てられるだけ埋め立ててますし、播州赤穂も同じく
そうあの「セカウマ認定牡蠣」として2016年頃から僕がメインで取り扱っている牡蠣の生まれ故郷、あの「坂越湾」です
ついこないだに全国ネットの番組「青空レストラン」にもでていたアソコです
正確な駅名、地名は「坂越(さこし)」
まさに「相生」と「播州赤穂」の間
新幹線も停まる「相生駅」、10万人以上の都市「播州赤穂駅」
当然どちらも立派な駅
でも、その間の「坂越駅」はいまだに無人駅
あえて播州赤穂駅から坂越方面に歩いていくと、突然『なんにもなくなる」んです
なんにもというのは多少語弊がありますね、コンビニとか自販機もなくなっていく
相生も赤穂もいっぱい人が住んでいて、その隣の空き地だらけの坂越に家を、マンションを建てればいいのに
そして閑散とした先に、1300年間、埋め立てられることもなかったその「坂越湾」の入り口がある
埋め立てのために山を切り崩すこともなかったので、そのまんま山に囲まれた閉鎖湾
その入り口となるトンネルの周りはすべてお墓…たくさんのお墓…まるで入るな!といわんばかり…
そのトンネルを抜けると、もはや自然環境はオワコンといわれている瀬戸内海の海とは思えないほどにキレイな海が広がっている
きっと1300年前もこんな景色だったんだろう、という…ホントに水がキレイなんですよ
1300年の間、ほぼそのまんま護られ続けている
その理由が「呪い」なんですよ、ホントにホンマに「呪い」なんです
その湾のちょうど真ん中に「生島」という島があって、そこが1300年前の偉人「秦河勝」が封印されているお墓とされていて、島自体が神社になっているんです
「ヒトは入っちゃいけない」という伝説
町の人たちみんながみんなそれを護ってるんですよ
入っていいのは、年に一回だけ、それもその神社の巫女さんと宮司さんだけ
けして法律があるわけではありません
もうその「入っちゃダメ!」っていう伝聞、伝承、伝説だけ、まさにそれだけなんです
坂越湾に行って「昔のまんまですねぇ」というと、みな口々に「あそこに入っちゃいけない島があるから」っていうんです
なんで?って聞くと「1300年前に京都の偉人さんが、怒り狂って化け物になってしまってな、ここに封印されているからや」と
呪いの始まりは「能」
そのお話は、あの日本のお家芸「能」の一番最初のお話なのです
能の一番の有名人である「世阿弥」が記したとされる一子相伝の秘伝の書「風姿花伝」にその逸話が残されている
※いまではこの秘伝の書はAmazon Unliitedでも読めます
聖徳太子と秦河勝
この島に封印されている偉人「秦河勝(はたのかわかつ)」さんは「能」をつくった人であり、いまの宮内庁の楽師をはじめとした日本の伝統芸能の人たちは、こぞって自分はこの秦さんの子孫だと主張します
八幡神社や稲荷神社も、日本ではじめてのお寺も、彼がつくった作品といわれています
京都や法の整備にもかかわり、かの聖徳太子のアドバイザーでありプロデューサーでもあったという
織物や焼き物も彼が拡めたとされる
本人は漫画「キングダム」で話題の秦の始皇帝の末裔(ユダヤ氏族の末裔とも)と言い張っており、京都の映画村があるあたりを拠点に活躍していたとされる
その映画村のあるあたりをいまでも「太秦(うずまさ)」といい、秦の字がはいっている…(実はなんの因果か僕はその太秦の生まれ)
まぁ、彼の活躍や、そもそもなんで封印されたのか、とかは、あとはネットや本や「能」で堪能してください
あの「おっさん」の呪い
要するにその「おっさんの呪い」「おっさんの祟り」があるから…1300年前のまんま残ってるということになります
そのおかげで、現代において、瀬戸内海の湾岸部で「生」で牡蠣が食べられる希少な海のまま遺ってしまった
スゴくないですか?
法律よりも罰則よりも「呪い」「祟り」
そんなオカルトな…研究が、もしかしたら人類と自然との共存共栄を実現する糸口になるかもしれないという
今日は「ヒトを呪う方法をクソまじめに研究する」それもまた環境デザインなり
本当にそんなスゴい「おっさん」だったのだとしたら…
1300年後、他が全部汚染されてしまっていく中で、この湾を「そのまんま遺すことが一番価値が出る」と見越して…
さすがにそれはないか…とか思いを馳せながらその封印されているとされる生島(イクしま)を眺めつつ…
牡蠣が生で食べられる湾にある島が「生」島なんてこれまた乙ですね
本日もご拝読感謝🙏
というわけでまた牡蠣の人オンラインラボでお逢いしませう❣セカウマーーックス🤠