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ずっと地位にしがみつくより仲間に渡せ

この記事は介護の職場で働いているスタッフに向けて、僕が地域密着型デイサービスセンターで管理職として働いていた頃の経験をもとに書かれています。




自分が今よりもお金持ちであることを想像してみてください。何百万、何千万と自由に使えるお金があることを考えてみてください。皆さんならそのお金で何をするでしょう?

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僕ならおいしいものを食べたい、欲しいものを財布と相談せずに欲しいと思った瞬間に買いたい、旅行に行きたい、大好きな人にプレゼントを送りたい・・・などといった欲求が出てきます。


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最初のうちはお金を使って自分の欲求を叶えることがとてもワクワクし、楽しく感じるでしょう。しかし、想像してみてください。散財してお金がなくなってきたころに、また何千万という大金が貰えるとします。今度は何に使おうかと、頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか?


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誰だってお金は欲しいと思いますし、お金を貰えるということはそれなりに対価のある仕事や、リスクのあることを成し遂げた結果なのでしょう。でもお金があることが当たり前になると今度はお金をどう使うかで悩むようになります(想像だけど)。



お金を例に出しましたが「仕事」や「地位」、「成果」に関しても慣れてくるとそれが当たり前のようになってきます。例えば、次のような方を見たことはありませんか?


■長年同じポジションにいて、態度が大きく周りからも信頼されていない人
■昔の栄光ばかり語って向上心がない人
■立場が安定しているので保守的になり、つまらなそうに仕事をする人
■スタッフに嫌がらせをするのが生きがいの人
■パワハラをする上司・先輩



これらの人は、もともと仕事を始めたころからこのような状態だったのでしょうか?僕は違うと思っています。最初は一生懸命に仕事をしていたと思うのです。




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どういうことかというと、働くにつれて仕事に慣れ、現場である程度発言力が出来てくると、その地位が当たり前になります。そして成果の出せないスタッフに向かって「こんなこともできないの?」「昔はこうだった」などと過去の成果を持ち出すようになります。なぜこうなるかというと、その職場で成果をあげた経験があればその成功体験に慣れてしまい、また新たに成果をあげようという気力が起きないからです。



僕はデイサービスセンターで責任者を6年していましたが、このまま働くよりも責任者という地位を誰かに譲った方がいいと思うようになりました。それは6年も同じ地位にいる僕が仕事をし続けるよりも、責任者を仲間のスタッフに任せてしまった方が現場にとっては利益になると思ったからです。そして僕は責任者をやめ、地域包括支援センターの社会福祉士として転職することになりました。


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お金も仕事も地位も成果も、それが当たり前になってしまえば感情を強く動かされることがなくなります。「当たり前の安心」というぬるま湯の中に浸かるのではなく、もっと新しい自由な場所へ飛び出していこう。そうすることでいつもフレッシュで、自分にも仲間にもやさしく強くなれると思います。



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