HSPの介護職がやってはいけない3つのこと

この記事は介護の職場で働いているスタッフに向けて、介護・福祉の現場で8年現役で働いている私の視点から、役立つスキルや毎日の仕事が楽になる技術をお伝えしています。


ネットの診断で「強度のHSP」と出た僕がHSPの介護職にむけて、つらくない働き方ができるように、やってはいけない3つのことを今回の記事では提案していきます。



無理に雑談をする



「雑談は職場での人間関係をよくするために必要」とか言う人、いますよね?



これは言っている人や、職場という空間においては正しいことなのかもしれません。



しかしながら、こういう正論の影にたくさんのHSPの人が傷ついていることもまた事実です。




HSPの人は雑談が得意ではありません。



そのわけを説明しましょう。HSPの特徴としてある、



共感性が高い




自分の世界を持っている




一つの言葉から多くのことを受け取りすぎてしまう




というような性格から、具体的な現象として次のようなことが起こります。



■ただの雑談なのにあれこれ深い意味を考えて疲れてしまう




■愚痴を聞くと、言っている側と言われている側の気持ちを同時に感じて調子が悪くなる




■自分がおもしろいと思うことと雑談の内容にズレがある




雑談で人間関係を良くしたいと思っている人にしてみると、HSPの人は「何を考えているかわからない人」と思われることもあるでしょう。





ですがそれでいいのです。






エヴァンゲリオンというアニメでは「ハリネズミのジレンマ」という言葉が有名になりました。





人に近づきたいけど近づいたら自分の体の針が相手に刺さってしまう、そんな状態のことです。






HSPの人も職場の人間関係を良くしたいとは思っているのですが、自分がハリネズミという自覚があるので、少し離れた場所にいるだけです。





なかなかそれが理解されないかもしれませんが、無理する必要はありません。




仕事の1番の目的は職場の人間関係をよくすることではなく、結果を出すことですから。








僕の場合は強度のHSPとネット診断では出ましたが利用者様と話をするときは、とても居心地がよく話せています。




もちろん、仕事だから利用者様を喜ばせてあげよう!という使命感はありますが、高齢者の方の「何もかも分かっているよ」というあたたかく包まれるような雰囲気が僕にはとても居心地がいいのです。




お年寄りと話す時は落ち着いて話せる」というようなことでもいいので、職場の中で自分が落ち着ける場所を見つけましょう。









勤務時間以外に仕事のことを考える



HSPの人は仕事から受ける影響が大きいので、勤務時間以外に仕事のことをなるべく考えないようにしましょう。



なぜ仕事から影響を大きく受けるかというと、HSPの人は自分が嫌なことや苦手なことに対する反応がとても強いからです。




仕事では嫌なこともしなければいけませんし、したくないこともしなければいけません。




嫌なことをし、したくないことをするから、そこに給料という報酬が発生する。当然といえば当然です。




ですがHSPの人は疲れやすい特性を持っていますので、仕事の疲れは仕事以外に持ち込んでしまわないように調整する必要があります。






そのためには趣味を楽しむことが大切になってきます。




HSPの人は次のようなものに触れたときに強く感動を感じることができます。



■芸術


■音楽


■自然





HSPは感受性が豊かなので普通の人よりも芸術、音楽、自然等を楽しむことができるのです。これってすごい才能だと思いませんか?




せっかく素晴らしい才能を持っているのですから、使わなければ損です。芸術、音楽、自然に触れて感動を味わわなければもったいないです。






あなたは人の気持ちに人一倍敏感ではないですか?




小説を読めば登場人物に深く感情移入することができます。






人の声や物音がうるさいなと感じたり、大きな音にびっくりすることはないですか?





音に対してとても敏感なので美しい音楽を楽しむことができます。





ビルなどの人工物に囲まれていたら閉塞感を感じたり、気持ちがわるくなったりしませんか?





心が自然を求めている証拠です。



HSPの人は自然ととても親和性があるので、自然から離れたところで暮らしていると息苦しくなります。





僕は東京に試しに1年ほど住んだことがあったのですが、地下鉄に乗ると物凄い騒音(走行音)や乗客の方の匂い、人と人との距離の近さ(パーソナルスペースが狭い)がありパニック障害のようになったことがあります。





汗がたくさん出てきて不安でいっぱいになり、このまま倒れてしまうのではないかと思ったほどでした。




いろいろあって今は故郷の田舎に戻ってきて、自然に囲まれた生活を送っています。





仕事をしていても必ず1日に二回ほど休憩を取り、外に行ってストレッチをしながら自然を眺めています。





空や山を見るだけで仕事の疲れが吹き飛んで、5分くらいの休憩でもまた仕事に戻ったときに集中力が復活するのです。






HSPの人はただ空を見上げているだけでも、森の中を散策するだけでも、風を感じるだけでも幸せを感じることができます。




めちゃめちゃコスパよくないですか?笑





お金なんてかかりませんよ。




僕は美術館も好きだし、本を読むのも好きだし、音楽も好きだし、自然も好き。まさにHSPの才能が活かせる趣味をたくさん持っています。




HSPは才能なんです。それを活かして楽しめる趣味に時間をたくさん使うことで、HSPの人生はとても豊かなものになっていきます。





一人になる時間をもたない



HSPの人は他人といると、とにかく疲れます。





飲み会やパーティーなどに出て疲れたことはないですか?






僕は大学生の時に飲み会に行き、家に帰ったあとにとても虚しくなることが多かったです。







今思えば大勢の集まりが苦手なのに無理して行っていたからだと思います。





今はコロナの状況で職場での飲み会なども自粛となっているので、HSPの僕にとってはコロナで恩恵を受けていることの一つが飲み会がなくなったことですね。






僕には信じられませんが、コロナの状況でも飲み会に行きたいという人は一定数いるようで、今の職場でも誘われましたが断りました。





今はコロナを理由にして簡単に断れるので、コロナ禍という新しい生活スタイルもHSPに味方してくれていると言っても過言ではないでしょう。




一人になる時間を持ってください。





僕は職場での休憩時間はなるべく一人でとるようにしています。





それが不可能なら勤務時間を短くして家で休息を多めにとってもいいと思います。





1日フルタイムで8時間も働くとHSPの人は家に帰ったときにドッと疲れます。





そんなに自分をいじめないでください。




働いている人の権利である、有給も積極的にとっていきましょう。





有給を取るときは特に用事がなくていいんです。





一人の時間を取りたくなったら僕は有給をとります。




「一人になりたいから」なんて率直に理由は申請しませんが、「私用のため」でいいんです。




一人の時間を持てばHSPは人一倍、一人の時間を楽しめます。





HSPの自分の好きなことに集中する力はすさまじいです。




一つのことをやっていて1日があっという間に終わっていたという経験はないですか?




HSPは周りにたくさんの人がいたり、音、匂い、視覚などたくさんの刺激がある状況が苦手です。その反面、一人で好きなことにしているときは、刺激を自分でコントロールできるので集中力を維持できるのです。





一つのことに何時間でも集中できる力があるHSPは、一人でいる時間をたくさん作ることによって人生を何倍も楽しむことができるんです。




一人の時間を持つことでリフレッシュされて普段の仕事も頑張れるというものです。





自分の心と体に正直になり、無理をせず、一人の時間を多めに持つことがHSPが幸せに生きるカギです。




ここまで読んでくれたあなたはHSPで今まで悩んだり苦しい思いをしてきた方だと思います。




でも大丈夫!僕だってHSPですがちゃんと働いています。この記事を読んでいただき少しでもあなたが楽になり介護の仕事を楽しみながら続けてくれたら嬉しいです。





ここまで読んでくださったあなたがスキです!ぜひスキお願いします😊✨

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