この本、どうかニャ?『こいぬとこねこのおかしな話』
小学生におすすめの本を紹介する「この本、どうかニャ?」。今回の執筆者は「ことり」です。
『こいぬとこねこのおかしな話』
ヨゼフ・チャペック作 木村有子訳 岩波少年文庫
森の近くの小さな家で人間みたいにくらしたがっている、こいぬとこねこのお話です。
ある日、こいぬとこねこは、床がよごれていることに気づき、そうじをすることにしました。ブラシがないのでかわりのものをつかってあらい、ぬのがないのでかわりのものをつかってふき、床はきれいになりましたが、なぜか、こいぬとこねこはすっかりきたなくなっていました。そこで、こんどはじぶんたちをきれいにしようとしますが……。
なんでそんなことを?と思わずつっこみたくなる、この「こいぬとこねこが床をあらった話」のほか、「こいぬのズボンがやぶれた話」や、ほねやらネズミやら、すきな食べものをかたっぱしから入れて、とびきりおいしいケーキをやこうとする「こいぬとこねこがおいわいのケーキをやいた話」など、ぜんぶで10の話が読めます。わらいころげながら読んでいるうちに、きっと、こいぬとこねこのことが大すきになっているはず!
(ことり)
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