![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101291505/rectangle_large_type_2_82eb3952f8d77aceee94fd4d2e4d4046.png?width=1200)
オンラインのサマーキャンプに参加してきました
8月15日(日)、神奈川県立こども医療センター高増哲也先生のおさそいを受けて、「第48回アレルギー児サマーキャンプ」にゲストとして参加してきました。読書探偵作文コンクール小学生部門の最終選考委員をつとめるわたし、ないとうふみこと、中・高生部門の最終選考委員、田中亜希子さんのふたりです。
このキャンプは1974年からずっと行われてきたそうですが(https://allergycamp.com/)昨年と今年はコロナ禍のせいでオンラインでの開催になりました。わたしたちは、お忙しい先生に時間をさいていただいて1週間前にZOOMの練習と打ち合わせをおこない、当日は朝9時半から20分間の本番にのぞみました。
ZOOMの画面には、小学校1年生から6年生までさまざまな年齢の子どもたち10人ちょっとに加え、おうちの方やサポートのおとなたち総勢40人ほどの方がならんでいます。みなさん、それぞれ自宅の机の前からの参加です。
まずはわたしと田中さんが、自分の翻訳した絵本の原書と訳書の表紙を見せて、自己紹介。さらに、英語だけでなくいろいろな言語から日本語に訳された絵本の表紙を見せながら、外国の本のおもしろさを紹介しました。
つぎに田中さんが、「三匹のクマの話」(アンドルー・ラング世界童話集『みどりいろの童話集』より)をイベント用にあらためて訳し直した、特別バージョンを朗読します。わるいおばあさんが、くまの家にかってに入りこんで、おかゆを食べたりベッドに寝たり。そこへくまたちが帰ってきて……大迫力のさし絵も登場し、お話はぐんぐんもりあがって終了しました。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59063429/picture_pc_8ff73273e45960478a97a54f31336907.jpg)
![★本番3びきのくま画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59063604/picture_pc_a7d8a4737b3dc77f60c9a37948e699f6.jpg?width=1200)
そしてつぎのメニューは「動物の鳴き声を日本語と英語で言ってみよう!」。全員参加のコーナーです。マイクのミュートをはずしてもらい、まずは手はじめに犬の鳴き声「ワンワン」を英語で言ってみます。「Bowwow(バウワウ)」。みなさんの元気な声がきこえてきます。おつぎはヒツジ。「メエメエ/Baa baa(バー、バー)」。羊小屋のなかにいるみたいに、にぎやかになりました。そしてさいごはオンドリ。「コケコッコー」を英語で言うと「Cock‐a‐doodle‐doo(コッカドゥードゥルドゥー)」。これはむずかしい。何度かゆっくり口ずさんで、さいごはどうにかみんなで声をそろえて言うことができました。いる場所はみんなバラバラでも、画面ごしに声や表情でつながって少し顔見知りになれるというのは、とてもおもしろい体験でした。
じつは、外国の本を読むのも、少しそれと似たところがあるように思います。遠くはなれた国の話でも、本をつうじてそこにいる人たちの声をきいたり、生活のようすを知ったりして、親しみを感じるのですから。この日の発表はほんの20分間でしたが、そんなわたしたちの気持ちが少しでも伝わっていればいいなと思います。
さいごに、今年の読書探偵作文コンクールの宣伝もさせてもらいました。
外国の本を読んで、おもしろさを教えてほしいということ。
形式は、感想文でもつづきのお話でも、絵入りでも、お手紙でも、なんでもいいこと。
9月30日まで募集していること。
全員に審査員のコメントと参加賞が届くこと。
楽しそうでしょう? ほんとに楽しいんです。みなさん、ぜひご応募くださいね!
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
▼本の購入はぜひお近くの書店で。お近くに書店がない場合はお好きなオンライン書店からどうぞ。
▼『外国の本っておもしろい! 子どもの作文から生まれた翻訳書ガイドブック』(読書探偵作文コンクール事務局編 サウザンブックス社)を発売中です。過去の受賞作、審査員の座談会、コンクールのあゆみ、読書ガイドなど盛りだくさん! ぜひお読みください。