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空の冒険【飛行機で読みたくなる本!】
みなさんは飛行機に乗りますか?
仕事で日常茶飯事の方もいれば、年に一度、人によってはほとんど乗ったことが無い方もいると思います。
私はそんな頻繁に乗るわけではないのですが、年に一度くらい乗ることがあります。
飛行機に乗ると、何だかソワソワします。
基本心配無いことは分かっていますが、「こんなでっかい物体が長時間も空中を浮くなんてありえるのか……」と心配性の私は思ってしまいます。
しかし、離陸して安定状態になるとソワソワからワクワクに切り替わり、今度は窓の外を眺め、空の冒険を満喫します。
前置きが長くなりました。
今回ご紹介する『空の冒険』はそんな飛行機での読書にぴったりの1冊です。
○著者
吉田修一
文學界新人賞、山本周五郎賞、芥川賞、大佛次郎賞、毎日出版文化賞など数々受賞。
○ジャンル
短編小説、エッセイ
○あらすじ
ANAグループ機内誌『翼の王国』での人気連載が文庫化されたもの。
短編小説12作、著者の国内外での体験に関するエッセイが11作収録。
![](https://assets.st-note.com/img/1738185649-0a31uUZ5iN6rwIgjOL94AMPq.jpg?width=1200)
○感想
【短編小説】
・どの作品も、誰もがありそうな日常の何気ない一場面を切り取ったかのような物語
・「心がとても揺さぶられる!」とか、「忘れないような感動!」というわけでは無いのだが、ほんの少しあったまるというか、休憩がてらにチョコを一粒食べた時の感覚みたいな感じになれる。
・生きていると、「感情が大きく動かされるようなできごと」や「小説や映画のようなドラマチックなストーリー」など、ついつい、派手な展開や起承転結でいう「転」のような"変化"を求めたくなることがある。
しかし、日常生活のほとんどの部分は何も、「大きく気持ちが動かされるもの」ではなくて、少しだけ気持ちが上がったり下がったりする程度のことの方が多い。
本作品に収録されている短編はそれをとても繊細な文章で心地よい物語になっている。
・タイトルの付け方が独特というか、正直、後で目次を読み返した時に何の話だったか思い出せないこともある。(でもそれは悪い意味ではない。)
【エッセイ】
・ANAの機内誌に掲載されていたエッセイということで、各国の都市にちなんだ話が収録。
・著者の旅先での話や、映画祭や映画撮影に関するエピソードもあり、少しだけ仕事の裏側のようなものを垣間見ることができる。
・私は以前から書くことが好きだが、この本を読んで以降は、旅行に出掛けた際には旅行記をつけるようになった。
以上です。
皆さんも読書で『空の冒険』しちゃいましょう!
もちろん、飛行機以外でも楽しめますよ(笑)
○関連記事
冒頭で『空の冒険』は飛行機で読むのにぴったりと言いましたが、実は私が初めてこの本に出会ったのは、旅先のブックカフェです。
旅先でふらっと本屋に行き、自分が予想もしなかった本と出会う『本の冒険』も楽しいですよ!
冒険と言えば、『深夜特急』は外せませんね。
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