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23年アラフォーベスト本

確かに暁海さんと櫂さんは大恋愛だったんでしょう。
彼を失って、物語ならそこで終わって永遠になるんでしょう。
でも暁海さんの人生はそのあとも続くんです。
彼のいない世界を毎日、毎日、
これからもずっと生きていかなくてはいけません。
どれだけ時間を止めたくても、嫌でも進まざるを得ない。
そして生きている限り人は変わり続けます。

星を編む  凪良ゆう

23年に本屋大賞を受賞した
「汝、星のごとく」
私が、凪良ゆうさんを好きになったきっかけの本の続編
「星を編む」

私の今年のベスト本にしました。
この本は、何個かの短編になっています。
北原草介の物語、
編集者 植木渋柿 二階堂絵理の物語
北原草介と北原暁海の物語

一つの物語の派生なのだが、面白かった。
なによりなんだか納得できる最後にとても満足した。
汝の時の最後は、そうなのかーっていう感じだったのだが、
この物語を見て、納得。
やっぱりなんだかハッピーエンドが私は好きなのだ。

娘に発売されていると教えてもらって、
すぐに買いに行った。
そして、一気に読んでしまった。

人々、それぞれの心情や物語の進み方が面白すぎる!
これは、ぜひ見てほしい。
汝、星のごとくを見た人はもちろん、
まだ見てない人も合わせて見てほしい。
凪良ゆうの世界がそこには広がっている。

それまでわたしは櫂という愛の形しか知らなかった。
わたしと櫂のそれは優しい形をしていなかった。
激しい祈りと呪いだった。
北原先生は、わたしが生まれた瀬戸内の島に果てしなく
打ち寄せる波のようだ。
やわらかく、不定形な波間でわたしを自由に泳がせる。
わたしは安心してどこまでもゆける。

星を編む 凪良ゆう

愛の形がいろんな形をしていることを、知ってる。
それは、ダメなことでも、愛でないということでもない。
どんな形でも正解なのだ。

Written by なおこ
アラフォー女


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