心に突き刺さる、三月ウサギのひとこと
三月ウサギが言いました。
「おまえさん、答えがわかっていると言うのかい?」
「ええ。」アリスはいそいで答えました。
「少なくともーー少なくとも、あたしの言うことは、あたしのおもっていることだものーーねえ、だからおなじことだわ。」
「ちっとも同じじゃないよ。」と帽子屋が言いました。
「だって、それじゃ、『わたしはじぶんのたべるものを見る』と言うのと『わたしはじぶんの見るものをたべる』と言うのと同じだと言うようなもんじゃないか。」
三月ウサギが、そばから、「『わたしは手にはいるものが好きだ』と言うのと『わたしは好きなものが手にはいる』と言うのと同じようなもんさ。」と口を出しました。
~岩波少年文庫ふしぎの国のアリス(P110)~
・わたしは手にはいるものが好き
・わたしは好きなものが手にはいる
後者がいいなぁとおもう。
だけど無意識に、前者である時間が多いんだとおもう。
手に入るものがすき。それはそれで悪くない。
悪くないから問題だ。
問題になりにくいことが問題だ。
それでうまく生きていける。
しあわせと言われやすい。
傷つきにくい。
ほしいと思ったものが手に入らないときの嫌な気持ちがない。
おだやかな日々は、良い。
わたしは、好きなものを、手に入れたい。
好きなものを、増やしたい。