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一夜、落花の雨
藤原俊成の『古来風躰抄(こらいふうていしょう)』の初めの方に、こんな文章があります。
春の花をたづね、秋の紅葉を見ても、哥といふ物なからましかば、色をも香をも知る人もなく、なにをかは本の心ともすべき。
花や紅葉を見ても、もし和歌というものがなかったら、人はその色も香も知らずにいただろうし、美を美と感ずる心も育まれなかっただろう。
世界には、見ても見えない風景、聞いても聞こえない音が埋蔵されています。埋蔵量は無限大。それを発見するための平安人のツールのが哥(歌)だったのです。
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