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未病と養生について

漢方医の視点!!〜未病と養生について〜

未病において一番大切なのは「養生」―― 生活を正して治すことです。

漢方は全人医療なんです。病気ではなく人を見る。細胞ではなく全体を見る。どんなきっかけで症状が起きているのか、ストーリーを探ります。私はよく「漢方は推理小説」と言うのですが、時系列で辿っていくと不調の原因を突き止めることができるのです。

漢方的な食事として「薬膳」はよく知られていますが、薬膳にも2つある。「食療」と「食養」です。食療は文字通り、治療としての食事。アトピー性皮膚炎の人は甘いものや油ものを控えましょう、といった改善を目的とした内容になります。一方、食養は万人に当てはまる食事のすすめです。

薬膳は食べ物の機能に着目した食事です。特に重視するのは、身体を温めるのか、冷やすのかという機能。羊の肉は身体を温める食べ物のひとつで、モンゴルや北海道でよく食べられるのは理に適っている。身体を冷やすのは、マンゴーやスイカなど南方の果物です。

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