視点の自由研究No.53「視点_人生は絶対に計画通りに行かない」
起業して早4年。コロナもありながらでしたが、なんとかここまで走ってくることができました。思えば起業前に描いていたようなことはほとんど実現できませんでした。代わりに全く想定していなかった地平を見ているなと感じています。今回は、そうした起業前と起業後を振り返りながら、全く計画通りに行かなかった人生までを振り返ってみたいと思います。
「想定できないのが普通」
以前、このコラム内でも書きましたが、プロジェクトは必ず一度はトラブります。まさに人生においても同じことが言えると思っています。起業前、このクライアントからの仕事は期待できるなとか、こういった仕事はできそうだなと考えていたのですが、いざ起業してみると全く違った景色が見えていました。
起業された編集マンとも同じ話をしますが、起業前と起業後では計画していたことと全く違う状況になったよね、とよく話しています。
これは、ある意味では普通のことだと思います。コロナなどが一番わかりやすいでしょうが、誰も予期できない社会的な事件などが起こること、さらに人間という矛盾を抱えた動物がビジネスをしていること、絶えず変化し続ける世界を生きているからこそ想定からズレて行くのは当たり前なのです。
「計画は計画でしかない」
とは言え、経営するなら計画は立てなければなりません。これまでの人間の歴史上、多くの事業は計画を立てそれに基づいて行われてきた仕事により成り立っています。
映像制作においてもスケジュールなど計画を立てて実行に移していきます。が、やはり不測の事態というものは訪れるもので、前回のコラム「プロジェクトは必ずトラブる」でもそのあたりは詳しく書かせていただきました。
自分の親からも家訓的に言われていましたが「予定は未定であって決定ではない」は本当にその通りだなと感じています。
計画はどんな仕事でも重要です。しかし計画に頼りすぎるのも問題があります。絶えず変化する状況と逐一計画を照らし合わせながら計画の軌道修正を行うことがやはり重要だと感じています。
結果を求めながらも実は道中そのものを楽しむという感覚でしょうか。目まぐるしく変わる情勢を見ながら、私たちも試行錯誤を繰り返していくことしかないなと考えています。
「出会いという奇跡」
そんな不測の事態が続く社会ですが、一つ大きな要素だなと思っているのが人との出会いです。前述の編集マンの方もまさに出会いから生まれ大きな発展を遂げた関係でした。
映像業界の方ならご存知でしょうが、年に一回撮影機材が展示される業者市としてインタービーというものがあります。三日間ほどの期間で幕張メッセを使い、3万人近くの方が来場されます。
そんな大規模なイベント内で出会うということ事態がかなりの奇跡。その奇跡的な出会いをこの編集マンの方としたのです。今でもよくあの場で出会ったよなと感じるくらいで、あの出会いがなければ今の起業にも結びつかなっただろうなと感じているくらいです。
こうした人との出会いこそ、計画通りに行かない人生において何よりの頼りになります。コロナ禍においてもこうした出会いの中からライブ配信に行きついたり、出会いを重ねることで繋がった中からお仕事が発生したりと、本当に人に助けてもらったことで生き延びてこられたと思っています。
私にとって人生は“絶対に”計画通りに行かないものでした。他の誰かにとってはそうではないかもしれません。ですが、そうした先が読めない世界を生き抜くために出会いはあるのだと思っています。
これからも出会いを大切にしていきたいと思っています。最後は運の要素ですが、信じていると案外いい運が転がってくると思っています。
映像でお困りの方、静岡で撮影されたい方、ぜひ一度お声掛けください。