東京国際映画祭「千里江山図 A Tapestry of a Legendary Land 只此青绿」を観たんです
東京国際映画祭の5本目
「千里江山図
A Tapestry of a Legendary Land
只此青绿」
を観てまいりました。
実は、今年の東京国際映画祭で一番観たかった作品がコレでした。
本作は、舞踏だけで、字幕のナレーションがあるけれど、台詞は一切ないんです。
なのに?なのにっておかしいですが、
感動!
ちょっとうるうる。
言うならば、
アート(芸術)映画って言い方があるけれど、
本作はアート(芸術)でした!
今年の国慶節休みで公開されたらしく、その前にプレミア試写をレポートしたblogがあったので載せておきます。⇩
豆瓣での評価も8.1と高評価なのもあってか
客席は中国語満載なほぼほぼ満席となっておりました。
本作の題材になっている中国10大名画の「千里江山図」は故宮博物館に所蔵されてて、1957年に「人民画報」で印刷された物が一般に初めて公開されて、この100年間では4回(1980年代、2009年、13年、そして19年)しか公開されておらず、現在は公開されていないらしい。
最も話題となったのは、2017年の故宮博物館で雁翅楼での展示だったそう。(by 百度百科)
めっちゃ見たかった…。
その後、デジタル化されて、何と日本でもデジタルバージョンが展示されていたらしい!2年前…。またやってもらえないのかしら…。
見たい!
見損なってるくせに…。
そして、この映画の元になった舞台版が
2021年北京国家大劇場で初演後、全国巡演。
2022年春節の大晦日に放映される春晩(紅白歌合戦のバラエティ豊か版)で披露。
2024年に本映画版完成。
って流れでこのプロジェクトは進んだらしい。
画家の王希孟は、映画の中でも語られているけれど、歴史の書籍には語られていないらしいけれど、1096年生まれ、10代半ばで宮中画家となって、なかなか皇帝に認められる絵を描く事ができなかったけれど、18歳で半年かけてこの作品を描き上げて、20歳になる前には亡くなっている模様。この一枚(一枚と言っても、縦51.5センチ、横1191.5センチの大作)しか残されてないけれど、この1枚で伝説的画家となったと。
まぁ、一揆一揆、革命革命、戦争戦争の中国で、1枚だけでも1000年近く残ってるなんて凄すぎるんだけどね。
どうして天才のアーティストってのは若くして亡くなってしまうものなのでしょうね…。
映画版の関して否定的評価もあったらしいです。⇧
まあ確かにね、CGによる背景とか気になる点があったのは事実ですが、
よりフィクションって言うか、なんて言うか…でもね、
最後にはワタクシ的には感動できました!
その大きな理由のひとつが、【青緑の精】をはじめとするダンサーたち舞踏の素晴らしさ故なのです。⇩
髪型がまるで絵筆の様で、彼女たち自身が筆となって絵を描き上げた様で、
それはそれは美しかった!
一見の価値ありなのです!
本当に美しかった!
マジで観られて良かったです!