東京国際映画祭「陽光倶楽部」を観たんです
東京国際映画祭での2本目は
中国映画「陽光倶楽部」
を観てまいりました。
何から書こうかな…。
結論から言うと、本作は
現代を舞台にしたファンタジー
なのかな…って事かな。
主人公の呉優(ウー・ヨウ)は知的障害があって、働いてなくて、母親と2人暮らし。兄が1人いるけれど、彼は整形外科医で、結婚してて小学生ぐらいの娘がいる。
その主人公の呉優を演じるのが
当代きってのイケメン俳優と言われて久しい
黄晓明(ホアン・シャオミン)様
なわけで。
知的障害のある青年を演じるって言うので、外見から変えてみました。って事で、30斤=約18キロ太りましたって事らしい。18キロ増えるとコレだけ変わるのか…。痩せれば別人って言うのはマコトよね。って事で、11月からまたダイエット開始です。徐々に徐々に増えている…。
ワタクシの周辺には知的障害のある人がいないので、実際の所はわからないのだけれど、ステレオタイプな感じでは上手く化てたね。
昨日は香港版「おくりびと」なんて書いたけれど、今回は中国版「レインマン」かな?
そんな黄晓明が化けた主人公の最近の楽しみは陽光倶楽部に通う事。ここの教祖は砂漠緑化計画を進めてて、人々に
「太陽の光こそが病気もなくして幸せを招く」
って推奨してる団体。
みんなで歌うのはコレ!↓
怪しい!怪しすぎる!
そして、この団体の教祖を演じているのが、
中国第六世代を代表する映画監督の1人。
賈樟柯!
この温和な感じで中国社会の底辺を描き続けた監督ですが、
今回は黒いサングラスを始終かけて、絶対に詐欺なのに、堂々と大規模な緑化計画を語り、太陽の素晴らしさを説き、ボブ・マーリーを歌う。
授業料と称して会員から会費を徴収するけれど、そんなに高額じゃないところがキモ。時々、中国語訛りの強い英語を散りばめて話すところも充分に怪しい。
でも、本作は映画「西湖畔に生きる」のように、詐欺を断罪する映画ではないんです。その社会的重要性は別の作品でどうぞって感じ。いや、悪い事よってのは指摘してるけどね。
そんな教師に主人公はベタ惚れで、事あるごとに相談に行ったり、英語勉強したりしてる。
いやぁ、ファンタジーで良かったですよ。結構裕福な家庭と思われる呉優なので、家から財産から詐欺られたらどうしようかと、ちょっとドキドキしたもんです。
でも、どうやら監督が描きたかったのは詐欺じゃないんですよね。話は母親の病気の事を中心に動き出すわけで。
主人公の呉優はとにかく母親が楽しそうな事が大事で、楽しそう好きそうと思うと、色々な人を巻き込んで行く。そのバイタリティはすごい!の一言。
なんだけれども、まぁ、特に大きな事は起こらないんだな。ただ、その気持ちを持ち続けて動くって大切だなってつくづく思ったわけ。
だって、現実的には色々なトラブル発生、障害出てくるじゃない。なので、それできない、それダメってね。
だから、いろんな事を考えずに、取り敢えず
Dont worry, be happy!
で映画を観ればイイんですよ。
って事ですかね?
書くの忘れてました。
主人公の母役の女優さん、名前をどっかで観た気がするって思ったら。「本日公休」の主人公の
陸小芬(ルー・シャオフェン)
でした。