どばちゃん/学校に馴染めない子の学び場運営者

NPO法人マナビダネ代表。末っ子の不登校を機に、発達に凸凹のある子の親の会の仲間とともに、2021年9月から「学校外の学び場」を運営。発達障害支援NPOの元理事。自身と3人の子どもが不登校を経験&発達凸凹があるため、当事者目線で子どもたちと保護者の学びと育ちに伴走をしています。

どばちゃん/学校に馴染めない子の学び場運営者

NPO法人マナビダネ代表。末っ子の不登校を機に、発達に凸凹のある子の親の会の仲間とともに、2021年9月から「学校外の学び場」を運営。発達障害支援NPOの元理事。自身と3人の子どもが不登校を経験&発達凸凹があるため、当事者目線で子どもたちと保護者の学びと育ちに伴走をしています。

マガジン

  • 登校しない選択をした子どもの保護者が考える不登校について

    不登校をしている子どもの保護者として思うことや、小さなフリースクール運営者として思ことなどを書いてます。 一緒に子どもたちの学びと育ちについて考えてみませんか?

  • 子育ち・個育て・親育ち

    みなさんは子育て、うまくいっていますか? 子育てのやり方って誰も教えてくれないに、なんでみんな「普通」に子育てしてるのかな? 第一子誕生が生まれた20数年前から、10年後の第三子の出産後まで、ずっとそんな気持ちで子育てしていました。 このマガジンでは、 私は子育てがしんどくて、いつもヒステリックに怒ってしまっていた私が、どんなことをして子どもたちとの関係を作り直してきてのか…ということを書いた自分の記事をまとめていきます。 よかったらお読みください。 2023年10月17日

最近の記事

元不登校のJKが語る修学旅行の話から、不登校調査への違和感に気づいた話

思ったよりも楽しかった! テンションがとても高い状態で、最寄りの駅まで迎えに行った車に乗り込むなり、あれやこれやと興奮しながら修学旅行の話をしてくれました。 元不登校のJKが無事に帰宅しました。 興奮気味に、旅の話をとても楽しそうにしてくるので、「めっちゃ楽しくてよかった」と言ったら、「いや、めっちゃほどは楽しくなかった」という返答が返ってきました。 「確かに、めっちゃはついてないね。めっちゃほどは楽しくなかったんだ…」というと、「そうそう」とおっしゃります。 車の中

    • 自由な学びの中で育つ、譲り合う心

      ジャイアンシチューを作りました! 3年越しのやりたいを実現しました♩ 紫と白のシチュー「どっちがいい??」で自分が食べたい方を作ってもらいました。 自分も相手も大切にする学びの瞬間 今回のような作業工程が決まっている活動では、自由な振る舞いを推奨しているこの学び場でも、小集団でのいくつかの衝突が見られました。 しかし、同じメンバーで数ヶ月過ごしていく中で、子どもたちの関係性に少しずつ変化が生まれているようです。 自分の「やりたい!」という気持ちがある中で、お友達の「

      • 元不登校のJKが修学旅行に行った朝に思ったこと

        中学は不登校だったJKの修学旅行のため、朝6時過ぎに駅まで送っていった。 中学校の修学旅行は行っていないので、かなりドキドキしていると自己申告していた。 同級生たちと集団で新幹線に乗っていく旅はどんな記憶になるのだろうか。 中1の3学期から不登校になった娘との2年間 私は本日〆切の助成金申請を爆速で仕上げるという荒技に挑んでいたため、準備はほぼ手伝っていない。助成金がなくても親としての気遣いが足りないから、手伝えない気もするけど…。 ただいま申請を終え、娘のことを考え

        • 子どもたちの心の成長に必要なこと

          思い通りにならない経験から学ぶことが、大人になるためには必要不可欠だと感じています。 誰もが人生でそうした経験をするものですが、その量や質は人それぞれ。 子どもの成長においても、「思い通りにさせてあげることが大切」と考える方は、そうした経験の量を減らすことに力を注ぐかもしれません。 一方で、どのように対処していくか、つまり質の部分には、その人の信念や価値観が現れます。親や支援者の在り方が問われる場面でもあるでしょう。 思い通りにならないことは、成長のチャンスだと私は思って

        マガジン

        • 登校しない選択をした子どもの保護者が考える不登校について
          5本
        • 子育ち・個育て・親育ち
          4本

        記事

          すべての出会いに意味がある:変化の中での道の進み方

          偶然ということはなく、すべては必然。 起こることには意味がある。 ずっとそう思って生きてきた。 そう思うことでこころが落ち着いたから… そして、10年くらい前からは、「全て順調でうまくいってる」という感覚も加わった。 この2つを組み合わせでもつことで、自己選択で生きている実感を味わえるようなった。 嫌だと感じること 幸せだと感じること 不快になる人との出会い 歓びを与えてくれる人との出会い 全てのことが自分にとって必要で、それらは自分が生きる上で設定した大ゴールに向

          すべての出会いに意味がある:変化の中での道の進み方

          子どもたちが育つ場をつくること #未来のためにできること

          「十分な収入にならないのに、なぜその活動を続けているの?」 フリースクールを始めて3年、よく投げかけられる問いだが、最も多く自分に問いかけたのは私自身だったのだと思う。 コロナ禍の一斉休校中に中学に進学した我が子が不登校になったことをきっかけに、学校外の学び場を立ち上げた。辞めない覚悟ではじめたが、資金や人手の不足に直面し、何度も心が折れそうになった。 学び場のことばかり考えている生活に、「これは親としてどうなのだろう?」という葛藤もあったが、参加してくれる子どもたちの満

          子どもたちが育つ場をつくること #未来のためにできること

          嫌いな人を嫌う理由は、幼少期体験が影響していたよ…な話

          「人の悪口が言いたいときは家族にいう」 コレは、家訓のように私が子どもたちに人付き合いのコツとして伝えてきたことだ。 モヤモヤは吐き出した方がいい。 しかし、話す相手を選ぶ必要がある。 話の関係者の場合、うっかり本音など言ったもんなら、自分の真意とは違う伝わり方をすることも少なくない。   自分の言ったことで痛い思いをすることは、過去に何度もあったからこその処世術ともいえる。 しかし、賢い人は本音は人に教えないのだろう。 沈黙は金、これを実践するのが一番良き方法だと頭では

          嫌いな人を嫌う理由は、幼少期体験が影響していたよ…な話

          8月31日に伝えたいこと

          #8月31日の夜にを見ていたら、生きてるのが辛かった小学生の私、高校生の私を感じてしまったのです。 そして、モヤモヤを感じていたら、あれこれの思いを言葉にして世の中に放ちたくなりました。 よかったら読んでいってください。 テレビが刺激になって思い出したこと 8歳の辺りから、私には自殺願望がありました。 以前なら、そんなこと思ってたよな…という感覚だけだったのですが、今年は尾崎世界観さんの放送を2回も見たせいか、新しい感情がやってきたのです。 あんなに幼い子どもが、「自

          『ありのまま』を大切にする子育ての落とし穴

          「ありのままでいいよ」 この言葉に、かなり前から違和感を持っていたけれど、どんな違和感かを説明できなかった。 それが、昨日の「#8月31日が来るまえに」の放送を見て、あーー!ってなった。 この番組は、雰囲気も内容も心にしみた。尾崎世界観の進行もよかったけれど、ゲストの言葉も優しくて、何度もうるうるした。 ありのままってなんだろう? 「ありのままでいいよ」なのだけど、精神科医の松本先生が「ありのまま」を使っているのを聞いて、これが適切な使い方なんだなって思った。 そし

          『ありのまま』を大切にする子育ての落とし穴

          子どもたちが勉強嫌いになる理由を子どもたちとの関わりから考えてみた話

          「なんでこんなに勉強が嫌いな子どもが増えてしまったのか?」 勉強嫌いな子どもたち、勉強できないと思い込んでいる子どもたちと出会うことが多いので、しばしばこの問いを考える。 これから書くのは、私が知りたかったことの答えがバッチリ書かれていた!という本の紹介だが、その前に、まず私がなぜこの問いをするようになったのかについて述べたい。 子どもが勉強を嫌う理由ってなんだと思いますか? 私はフリースクールを運営しているのだけど、今やっている活動内容と、最初に想定していたものがか

          子どもたちが勉強嫌いになる理由を子どもたちとの関わりから考えてみた話

          子どものやる気をそぐ親

          「他人のやる気を削ぐ人ってコレだよ!」と、朝から本気でイラつきました。 寝起き、朝イチでの母とのやりとりでのことです。 私の母、私が気をつけて子どもたちにしなかったことを、当たり前にやってくれるわけでして…。 母にしたら、やりたいことをやってるだけ。 本人に悪気なんぞ1ミリもなく、逆に善意でやってます。  それなのに、やってあげてることに感謝されないことにイラついてる。 文句を言われるなんて腹が立つ💢って感じでしょう。 だから、今朝みたいに相手が文句なんぞ言ったもんな

          高級レストランでのチック症状:発達凸凹の家族の体験からみえた社会的課題

          発達凸凹の親の会の茶話会で聞いた話です(掲載許可済)。 春休みにちょっとお高めのレストランに行ったときのこと。 小学5年生になった子どもがチック症状で声を出してしまっていたら、スタッフから「お子さんを静かにさせてください」と言われたそうです。 高級な店だしスタッフの立場もわかるけれど、子どもがわざと声を大きくしたわけではないのに…。 春休みの旅行で特別な食事だったので、本当にショックだったのでしょう。 その時の気持ちが話から伝わりました。 幸いなことに、子どもは委縮した

          高級レストランでのチック症状:発達凸凹の家族の体験からみえた社会的課題

          子どもが巣立つ4月を迎えて思うこと

          こんにちは。 埼玉県入間市でフリースクールを運営している土橋といいます。 運営団体は、この4月で3年目になります。 スクールの方も、プレ開催をふくめて3年半の活動ゆえ、いろいろな課題がでてきます。 どんなことが課題になるのか どんな対策をしようとしているか どんな思いで運営しているのか…ということを、振り返りと同志への話題提供を兼ねて綴っていこうと思います。 「学校外の学び」「多様な学び」について実践されている方、したい方は、ぜひ交流してください。 4月だから起こること

          不登校の支援を通して感じている今の教育に必要なこと

          前例主義と横並び主義 これが変わらんことには、教育のパラダイムシフトは起こらない。これを変えることが、教育の在り方を変えていくことなのかもしれない。 一昨日に青梅で行われた「夢みる校長先生」の後のトークショーで、この二つの主義が蔓延ってる…といった話を聞いてきたのだけど、私自身もこのところ、この二つを至るところで感じていた。 このシンクロニシティを何回か感じたのち、 多くの人が「前例主義」や「横並び主義」になるのは、ニンゲンだもの仕方ないのか…いう納得をしてしまった。

          不登校の支援を通して感じている今の教育に必要なこと

          ストレスを感じる出来事からセルフエスティームがあがった話

          「うまくいかなかったという感じている」という気づきがあるときは、無意識に「うまくいくこと=自分が気持ちよくなること(快)」を求めているのだと、昨晩もまたまた自覚しちゃいましたの。 この気づき、できればしたくないのに、昨日も「やっちまった…」という体験を作り出しました。 こんな時は、当たり前に凹みます。 ですが、今回も、一晩寝てモーニングノート(脳の排水)を書いたら、「全て順調じゃん。うまくってるよ♪」という感覚に上書きできました。 近頃、この『上書き』というやつ、経験に

          ストレスを感じる出来事からセルフエスティームがあがった話

          「自分で考えて、自分の答えを見つけること」は、生きる力の土台になる

          「ぼくたちの哲学教室」という映画をみました。 世界各国で映画賞を受賞している作品と知っていましたが、想像した以上に心に響く内容でした。そこで今回は、映画の紹介と、「哲学的な対話」が子どもの教育で導入される意図について少しだけ書かせていただきます。https://youngplato.jp/ 「ぼくたちの哲学教室」は、北アイルランドの男子小学校で実践されている哲学の授業を、2年間にわたり記録したドキュメンタリー映画でした。 この北ベルファストという地区は、プロテスタンとカ

          「自分で考えて、自分の答えを見つけること」は、生きる力の土台になる