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なにげない今

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ほぼ毎日書いていこうと思います。 こう書けば自然と書こうという気持ちになれますもんね。
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記事一覧

羽をひろげて

羽をひろげて

疲れた時は羽をひろげよう
春を探しに西へ行こうか
追い風に乗って
どこまでも行こう
私の知らない何かが待ってる

あなたとともに羽をひろげよう
夏を求めて南へ行こうか
雨が降っても
どこまでも行こう
私の知らない何かが待ってる

考える時は羽をひろげよう
秋を迎えに東へ行こうか
向かい風が吹いても
どこまでも行こう
私の知らない何かが待ってる

寂しい時は羽をひろげよう
冬を味方に北へ行こうか

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こぼしたミートソース

こぼしたミートソース

オンライン授業期間ということもあり最近は友人とリモートで勉強することも多くなった。

その日は友人Yと画面を通して顔を合わせた。
ひと月ほど会っていないせいかYの顔は少し柔らかい顔つきになっていた。

Yは自分のことを表現するのが非常に上手で普段私が関わる友人には絶対に持ってない何かを心の中に持っている。
そんな事を考えているとYが思い出したかのように
話し始めた。

「この前ノートにミートソース

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三日坊主

三日坊主

一人前を目指す僧侶が三日ほどで諦めてしまうことから三日坊主という言葉は生まれた。

私も目の下に薄い隈を作りながらこのnoteの記事を書いて三日目になる。
もうそろそろ書くネタが無い。
ということをネタにしている時点でもう既に終わっている気がしてきた。

飲みかけのmonster と最近水をやっていないサボテンが蛍光灯に照らされながら三日坊主の私を見守る。
漠然とし過ぎている将来への不安と他人への

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26時とパーカー

26時とパーカー

部屋で暖房をつけない私にとっては、家では基本パーカーを羽織る。向かいのマンションの燈は消え、信号機は赤く点滅している。睡魔に侵されながら聴く深夜のラジオでは古い洋楽が流れていた。

とてつもなく幸せだ。言い表せない解放感と時折足先に触れる冬の空気が住み慣れた四畳半のすべてを満たしていた。

幸せな時間はやがて過去の渋い記憶を思い出させる。

ちょうど去年私は受験で頭の中がいっぱいだった。何度も志望

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2月4日という日

2月4日という日

「2月4日は何の日ですか?」という問いがあれば、ほとんどの人が立春と答えるだろう。だが私の場合は「自分の誕生日」と答える。

先日、私は16度目の誕生日を迎えた。いつものことなら学校へ行き誕生日を祝ってくれる友達がいるのだが、生憎わが高校では現在コロナウイルスの影響でオンライン授業になっており、現実で祝ってくれるのは私の父、母、姉だけだ。ただLINEやインスタのDMなどで時計の針が12時を回った瞬

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