DITY - 戦略の"型"に沿って、事業を尖らせる。

DITYは「日本企業のテクノロジー活用度を高める」をミッションとしています。 このnoteでは、主に新規事業や事業変革に取り組んでいる方に役立つ情報などを発信していきたいと思います。

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最近の記事

パラダイムシフトを想定する

パラダイムシフトとは 一般的に、パラダイムシフトとは、ある時代に主流だった古い考え方に代わり、その考え方が内包してきた課題を解決できる全く新しい考え方が台頭することです。 歴史上、学問の世界においては、地動説の提唱や大陸移動説の発見(地学)、相対性理論や量子力学の発展(物理学)、ダーウィンの進化論や遺伝子研究の進歩(生物学)など、従来の概念を覆す画期的な発見や理論が生まれた時に、パラダイムシフトが生じました。 ビジネスにおいても同様に、産業革命や情報革命、AIの台頭と

    • デジタル事業のスコープを明確にする

      DXの取り組み以前の悩み デジタルトランスフォーメーション(DX)がバズワードとなって久しいです。2018年に経済産業省が最初のDXレポートを発表して以降、多くの企業がDXに取り組み始めましたが、その後、2020年以降のコロナ禍で事業環境が激変し、トレンドが一気に加速しました。 現在では、経営方針に「デジタルを事業成長の最大の推進力にする」といった目標を掲げている企業も多く、実際に変革に成功した企業も現れています。しかし同時に、デジタル活用に向けた取り組みの中で課題に直

      • プラットフォームのコア取引を定める

        プラットフォームは難しい デジタル化の波が加速する現代社会において、ECサイト、メディア、コミュニケーションツールなど、多岐にわたる分野でプラットフォーム型のビジネスモデルが注目されてきました。グローバルではGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)が名高いですが、日本国内でも大企業からスタートアップまで、多くの企業がプラットフォーム事業を展開しようとしています。 しかしながら、特に国内市場においては、そのような試みの多くはそれほど成功していま

        • 組織設計の型を正しく選ぶ

          組織に関する問題 経営者が直面する課題は多岐に渡りますが、特に組織が成長するにつれて、事業内容そのものよりも組織運営の難しさに頭を悩ませることが増えてきます。会社が成長して新たな価値観を持つ人材が加わることで、創業時には気にならなかった問題があちこちで出てくるのです。経営層と現場の間に生じた価値観のズレはときに大きな溝となり、それが社内の不協和音となって従業員のモチベーションの低下や退職者の増加につながることも少なくありません。そのため、経営者が事業を持続的に成功させるた

          サービス開始時の "1番バッター" を決める

          ビジネスにおける 「1番バッター」 新しいサービスを始める際、最初に提供できる商材や機能、キャンペーンといったコンテンツの選び方が、サービス立ち上げの成否を大きく左右する要点となります。この状況を野球に例えると、試合開始時に最初に打席に立つ「1番バッター」をどう選ぶか、という話に似ています。有能な1番バッターがいれば、チームは明らかに有利に試合を進めることができるのです。 この記事では、ビジネスにおける「1番バッター」の役割や、その選び方のポイントについて、具体的な例を

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          企業のビリーフを言語化する

          「ビリーフ」とは 「ビリーフ(信念)」とは、例えば「都会の人は冷たい」や「痩せている人は神経質」といった、私たちが経験を通じて培ってきた明確な根拠のない観念や思い込みのことです。このようなビリーフは、私たちが世界をどのように理解し、どのように行動すべきかを指針とする内在的な価値観となっており、私たちの行動の原動力になることもあります。 では、この「ビリーフ」を、ビジネスの世界、特に企業経営の領域に当てはめると、どのような意味を持つのでしょうか。 企業におけるビリーフは

          顧客価値の方向性を定める

          事業の「方向性」とは 事業を成功させるための第一歩は、「自社は、どのような顧客に向き合い、どのような種類の価値を提供していくのか」といった “方向性” を定めることです。 方向性を明確にすることで組織のケイパビリティを最大限に発揮することができ、目標達成に向けて正しく踏み出すことができるのです。 そのために役立つツールが、今回紹介する「Value Compass (価値の羅針盤)」です。これは、顧客価値を分類して自社が提供すべき価値を明確化するためのとてもパワフルなフ