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【ギャップ萌え】マンボウの魅力
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●マンボウについて
さて、今回は丑年に絡めて、「ウシマンボウ」擁するマンボウについて紹介します。その独特な姿形や生態からまさに珍獣?珍魚?とされているマンボウですが、実はみんなが持つイメージとは真逆の実態も明らかになっています!
●マンボウってどんなイメージ?
マンボウと聞いて、どんなイメージをもちますか?
・弱い
・卵が多い
・遅い
・ぷかぷか浮かぶ
などでしょうか?どちらかと言えばネガティブなイメージが多いと思います。
確かに、骨格で見ても特におなかの部分は魚らしく骨が手薄になっていて、大きさの割には頼りなさげな印象を受けます。
また、水族館だと(大阪の海遊館などで飼育されています)ゆっくり泳いでいる姿しかみないので、あまり泳ぎが得意そうには見えません。
●マンボウは3種
マンボウは細かくは3種に分類されます。尚、ざっくり舵ビレ(尾ビレのようなもの)の形が違うようです。
・マンボウ
一般的なマンボウです。尾ビレが丸くなっています。
・カクレマンボウ
比較的最近発見された種類です。尾ビレが真ん中あたりでくぼんでいます。
・ウシマンボウ
比較的最近学名がついたようです。尾ビレが波打っています。
●実はギネス記録保持者
そんなイメージのマンボウですが、実はマンボウはギネス記録や他の海のスター並みの記録を持っています。
◎世界最重量の硬骨魚類(ギネス認定)
硬骨魚類とは、ざっくり言えば体を支えるためにしっかりとした骨を持つ魚です。反対に、軟骨が発達したサメやエイは軟骨魚類と言われるようです。
(ちなみに、サメとエイは同じ仲間で、エラが外に開いている、という特徴があります)
1990年代に千葉県で引き上げられたその個体の重さは約2300kg!?もはやよくわかりませんね。この個体こそ、今回の主役ウシマンボウのようです。
つまり、マンボウは相撲レスラー並みのしっかりした体を持っていると言えますね。
◎脅威の潜水能力
実は、深海200m〜500mぐらいにて、マンボウの目撃情報があります。一般的に200mより深いところを深海と呼び、太陽の光が届かない、まさに闇の世界です。
そんなところに、水面近くをぷかぷか浮かんでいるマンボウがいるなんて衝撃的な発見ですね!
さらに、最新の生物観察手法である「バイオロギング」を使った調査では、深海1000m以上まで潜ることが確認されています。
どうやら、エサを取りに日常的に水面から深海への潜水行動を繰り返しているようです。マンボウが水面でぷかぷか浮かんでいるのは、深海まで潜って冷たくなった体を冷やすため、とも言われています。他にも、体についた寄生虫対策という説もあります。
しかも、これらは深海で発見されたのは、どれもウシマンボウのようです!
ちなみに、エサを取るために深海に潜る生物としては、世界最大の肉食動物と言われるハクジラのマッコウクジラなども有名です。
◎実は素早い
水族館で飼育されているマンボウのエサやりシーンを見たことがありますが、実は緩急をつけた動きでエサを食べます。エサに複数のマンボウが集まったときに、相手の意表を突くように、急に早くなったりしてエサを独り占めしようとします。
また、先に挙げた深海への潜水も、日常的に行うということであれば、当然スピードも必要です。
●萌え系ギャップに溢れる魅力
いかがでしょうか?おっとりした草食系に見えて、実はガッチリ体型で、サバイバル力があり、動きもテキパキ。そんなギャップ萌えが魅力的なマンボウですね。