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アスリートの低体重対策①

ご覧いただきありがとうございます😊
管理栄養士のゆっこです。
日本山岳・スポーツクライミング協会で設定された低体重対策のトピックス
今回は、こちらをテーマに
初の連載にチャレンジしてみたいと思います!

◼️連載目次(各項目を押すと記事ページにジャンプします!)

⬅️今ここ
まずは、策定の背景を知る

・BMIについて
・日本山岳・スポーツクライミング協会が策定する数値についてのまとめ(thestone sessionさんまとめ)を転載


・EA(利用可能エネルギー)
・RED-S(利用可能エネルギー不足)
・FAT(女性アスリートの三主徴)
について知ろう


・英国での調査論文より
・日本での調査研究論文より
まとめ


これまでのまとめを経て、今後本人や周囲、専門職はどうフォローアップしていけばいいのか

◼️制定の経緯

まずは、元となった国際スポーツクライミング連盟による、原文と翻訳を転載します。

 Torino, 04 August 2021
IFSC OFFICIAL STATEMENT
The health and well-being of our athletes is of utmost importance to the IFSC. We take the matter of deliberately induced underweight climbers seriously. The IFSC Medical and Anti-Doping Commission is tasked with maintaining Sport Climbing on a physical and psychological level, which includes protecting athletes from eating disorders. They work closely with the IFSC Athletes’ Commission to ensure that the needs and concerns of the athletes, within the framework of the modern competition programme, are looked after.
Body Mass Index (BMI) testing in Sport Climbing was first introduced in 2006 and became a regular screening process from 2012 at all IFSC World Championships and World Cup events. During all World Cup events this year, athletes competing in the semi- finals and finals have been screened to ensure they are healthy for competition. The same procedures are in place for the Olympic Games in Tokyo. Any athlete that does not meet the minimum levels requires medical confirmation from their National Federation to be eligible to compete.
When a BMI screening falls below the parameters, the athlete and the National Federation are informed, and assistance is provided to initiate a support group (that can include National Federation personnel, trainers, doctors, nutritionists, psychologists) to help the affected athlete.
The IFSC raises awareness of the issue, educates and informs its athletes and National Federations, and it is the responsibility of the National Federations to support the affected athletes with medical, psychological and nutritional help.
The IFSC takes the health of its athletes very seriously and will continue, through the IFSC Medical and Anti-Doping Commission, to monitor, advise and educate the Sport Climbing community on this issue.
The IFSC does not comment on inquiries relating to individual athletes.
トリノ、2021年8月4日
IFSC公式声明
アスリートの健康と幸福は、IFSCにとって最も重要です。私たちは、意図的に誘発された低体重のクライマーの問題を真剣に受け止めています。 IFSC医療およびアンチドーピング委員会は、スポーツクライミングを身体的および心理的レベルで維持することを任務としています。これには、アスリートを摂食障害から保護することも含まれます。彼らはIFSCアスリート委員会と緊密に協力して、現代の競技プログラムの枠組みの中で、アスリートのニーズと懸念が確実に守られるようにしています。
スポーツクライミングでのボディマス指数(BMI)テストは、2006年に初めて導入され、2012年からすべてのIFSCワールドチャンピオンシップおよびワールドカップイベントで定期的なスクリーニングプロセスになりました。今年のすべてのワールドカップイベントでは、準決勝と決勝に出場するアスリートが健康であるかどうかを確認するためにスクリーニングが行われました。東京オリンピックでも同様の手続きが行われています。最低レベルを満たしていないアスリートは、競技に参加する資格を得るために、各国連盟からの医学的確認が必要です。
BMIスクリーニングがパラメーターを下回ると、アスリートと全国連盟に通知され、影響を受けたアスリートを支援するためのサポートグループ(全国連盟の職員、トレーナー、医師、栄養士、心理学者を含む)を開始するための支援が提供されます。
IFSCはこの問題の認識を高め、アスリートと全国連盟に教育と情報提供を行います。影響を受けたアスリートを医学的、心理的、栄養的に支援するのは全国連盟の責任です。
IFSCはアスリートの健康を非常に真剣に受け止めており、IFSC医療およびアンチドーピング委員会を通じて、この問題についてスポーツクライミングコミュニティを監視、助言、教育し続けます。
IFSCは、個々のアスリートに関する問い合わせについてはコメントしていません。

◼️日本ではどういう動きが起こる?

ニュースリリースより引用。

こうしたことを背景に、JMSCAでは選手の低体重管理について策定してきました。この度、あらたに「選手低体重対策に関わる規程」を制定し、JMSCA主催大会において適応することとなりました。
 スポーツクライミング界の低体重問題に対して本協会が積極的に対応し、選手達が生涯健康にスポーツを続けていくための指針である旨をご理解いただきますようお願い申し上げます。

◼️まとめ

なかなか読みにくい文章だったかもしれません😇
まず、アスリートについては、
併せてFFMIを指標にみることもありますが、
BMIで見ていくことが方針として示されていることがわかります。
また、内容を要約すると、低体重というフィルターを通じて、低栄養のリスクを避けることを目的としていることが浮き彫りになります。
改めて、

標準BMIを活用するスタンス
摂食障害のリスクを避ける
≒低栄養のリスクを避ける
≒EAやFATの早期発見に繋げる
・パフォーマンスダウン、メンタルヘルスへの影響を避ける

ために、策定されたということが、
なんとなくご理解いただけたかと思います。
次回からは、どんどん細かい内容に切り込んでいきます。
ご不明な点がございましたら、コメントをお待ちしております。🙇‍♀️

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