「コンビニ、スマートミール加速」から
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三点に注目したい。
1.イメージとの相性
2.第三者機関
3.保証
関連代表記事 MONEY PLUS 2018.10.11
https://moneyforward.com/media/career/72245/
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A 「食」については、今後も進化が止まらない。より細分化され訴求力の強い市場が生み出されていく。例えば、ビーガン市場は2018年で100憶ドル程度とされる*1。身の回りでも健康ブームは常に続いており、運動や健康管理とセットで、健康食への需要が日に日に高まっていると感じることができる。健康面だけでなく、地球資源という点でみても、人口肉や昆虫食は進んでおり、フードテックの進化がそれらを後押ししている。「食」は急激に進化する。
B ファストフードやコンビニなどが「健康」を推し始めているのは自然な流れであるが、変化初期に違和感が産まれるのは致し方がない。それらの店に対して構築してきたイメージが邪魔をする。健康です!と謳っても、それが真実であったとしても、印象・イメージが邪魔をする。
A コンビニは事業構造上の問題としてドラッグストアに攻撃されているが、ドラッグストアの視点になると、健康弁当などは非常に相性がよい。パワーサラダであったり、フレッシュジュースやスムージー、それに、弁当×サプリ…といった商品展開はいたって自然であるし、健康への相談窓口を開設することで、サービス要素があがり粘着性も生まれてくる。
B 話をコンビニに戻せば、コンビニ×健康に対して、第三者機関がお墨付きを与えるのはうまい打ち手である。コンビニ自体が「健康です」といっても印象が邪魔をするが、第三者がお墨付きを与えたものが棚にお邪魔している状態であれば、負の印象を緩和できる。この第三者という点は、今後、より重要になる。
A 例えば、「日本製は優れている」と何の疑いもなく発せられ、それが付加価値・ブランドになっているが、真実をみてみたらこれが崩れるケースも多々ある。第三者が保証できるようになれば、日本ブランドが急激に失墜することもあるのかと思う。中国品の方が管理面でもモノのクオリティ面でも上である、と保証されることがありうる。
B 技術進化はこのようなケースを後押しする。例えばそれはブロックチェーン。有機野菜保証であったり、土地スペック保証であったり、宝飾品や絵画の保証であったり…品位や安全の保障は今後より進み、単なる印象を崩す作用を発現する可能性がある。日本製という言葉だけに頼っているものは、近い将来淘汰されてもおかしくはない。
A 保証の仕組基盤ができて、これがBUYMAのような従来小売をアービトラージするような仕組であったり、農地データベースであったり、シタテルのような縫製の仕組み…などと連動してくると、世界観が一気に変わってくる。第三者機関の信用度を担保する仕組みが、これらの事業社にとっての長期成長にはかかせない。
*1 President https://president.jp/articles/-/26307