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全部で100種類以上!?冬魚の代表ブリの呼び方

冬魚の代表であるブリ。
冬の時期は旬を迎え、脂ものってスーパーに立ち並んでいる。

特に近頃は、養殖技術の発達によって、より身近な魚となってきた。養殖ブリのブランド化などもよく聞く話だ。

そんな人気のブリ。出世魚として多くの異名があることでも知られている。

ハマチ、イナダ、ワラサ…etc
ブリは日本全国で様々な名称で呼ばれており、異名の数はなんと100種類超えるらしい。

採れた地域や大きさ、天然物か養殖物かによっても、大きく変わるブリの呼び方。今回は、出世魚として有名なブリの呼び方について調べてみた。

1. ハマチは関西の呼び方!?

さて、ブリの異名と聞いたときに、最も知名度のある名前がハマチだ。
街のスーパーや回転寿司に行っても、このハマチという名前を目にする機会は多いだろう。

しかし、このハマチという呼び名。
実は、関西地方での呼び方というのはご存知だろうか?

関東と関西におけるブリの呼び方

上の表に関東と関西の2地域における、ブリの呼び方の違いを示した。

関東では20センチ程度の大きさのものをワカシ。大きくなるに従って、イナダ→ワラサ→ブリと呼び方が変わっていく。

一方で、関西では20センチ程度の大きさのものはツバス。大きくなるに従って、ハマチ→メジロ→ブリと呼ばれる。

この表を見ると、関東にハマチという呼び方は存在しない。
ハマチは「関西で大きさが40cmのブリ」につけられる名前だ。

関東の名前で表記すると、イナダということになる。
う〜ん、馴染みがないね笑

2. 天然物はブリ、養殖物はハマチ!!

ハマチが関西の呼び方であることは分かった。
でも、関東でもスーパーや回転寿司でハマチをよく見かけるじゃないか!!

そんな疑問があったので、ハマチの呼び方について、さらに調べてみた。

すると、その答えが環境省のHPに記載されていた。

このサイトを読んでみると、どうやら、養殖のブリのことをハマチと呼ぶ習慣があるようだ。

天然物はブリ、養殖物はハマチと読んで、意識的に天然と養殖を分けてるらしい。

スーパーでハマチをよく見かけるのは、養殖物が店頭に並ぶことが多いことが原因のようだね!

3. 全国で100種類以上!!まだまだあるブリの異名

さまざまな異名を持つブリだが、全国にはまだまだ沢山の異名が存在するようだ。ブリの異名を一覧にすると以下のような名前がある。

アカバニソジ、アカンボ、アブコ、アブゴ、カテイオ、ガン、サワジ、サワズ、サンザイ、サンパク、シホノコ、シュントク、シリマブリ、シロバラ、スベリ、チベソ、チャンカラ、チュウモン、テンコ、ドシズレ、ナル、リ、ニニウドオ、ハナマガリ、ヒッサゲシラス、ピンピン、マンリキ、モンダイ、ヤガラ、ラギ、ワクヨ………等々。

釣りの人 より

異名が多すぎて、とても覚えきれないね。

ブリの異名がこれだけ多い理由としては、ブリと日本人の食文化が強く結びついていることが考えられるよね。

昔から、日本人はブリという魚を貴重な水産資源として取り扱っていたから、地域によって沢山の名前があると感じた。

日本の魚食文化の中心にブリがいる!!
ブリの異名を調べながら、そんなことを感じた。





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