【終了報告:対話型読書会『売上を、減らそう。』】
みなさんこんにちは、デザケンのシモウサです。
少し遅くなりましたが、先日のオンライン読書会『売上を、減らそう。』が無事に終了いたしました。
今回の読書会でも、対話の中から非常に興味深い示唆を投げかける言葉が生まれていますので、いくつかご紹介いたします。この読書会を実施しているデザケンの趣旨に沿ってみると、デザイナーの持つ「観察眼と審美眼」という概念にも深く関わる内容になっています。
是非ご覧になってください。
・幸せ、という部分を持ち帰る気づきにしたい。本の中でも100年時代と言われているが、その中で、自分はどう余白や時間をつくろうか、とか、どれくらいお金が必要なんだろう、とか。自分が幸せになるために、これからどうしていくが一番よいのかを自分で考えられたら良いなと。定期的に思い返せたら良いなと思った。
・自分の価値観だったり、幸せに向き合っているところが本質だと思う。とはいえやはり、大変なこともきっとあるはず。従業員のマネジメントもあるだろうし。いくら100食と言っても明日100人来てくれるかという不安は毎日あるでしょうし。でも、それがあるからこそ、そういう不安も楽しく向き合えているのかなと感じた。自分で責任と価値観を決めると言うこと。価値観に沿って動くと言うことは責任を持てると言うことだと思う。自分の基準に従って動くことを今日の持ち帰りにしたい。
・自分が受けてきた教育や、働いてきた、育ってきた環境のバイアスに改めて気づいた。もうすこし常識を疑うというか。例えば、大が小を兼ねるのは当然じゃない、とか。別の価値観があるということ。何が正しいと言うことはないと思うが、色んな価値観、捉え方があるということを意識したら、もう少し違うことが見えてきそうということを感じたので、明日から色々と疑っていきたいと思う。
・色んなスケールを自分で持ちたいと思った。具体的には、上を目指すことが悪いことではないし、競争が悪いわけではないと思っている。そのスケールで自分も競争する体験をしたいとも思ってきたし。あとは足るを知るというか。自分の身の回りで、自分の定規で幸せなんだなと思える体験を重ねないと、いくら教育が悪いじゃんと言っても、自分ではない相手を変えることは難しいので、未来の世代に何を残すか、とか。競争を全て悪とするのではなく、その中で何ができるのかを考えたい。大人になってからこれを考え、価値観を変えることは相当に難しいが、自分は考えたいし、若い世代や自分の子どもには、色々あっていいんだよと教えたい。家族との時間が幸せだよとか。敢えていろんな眼鏡をかけて体験しながら一緒に大きくなりたいなと思った。
その上で、世の中の商品って、セグメント分けしてこういうターゲットにと作る商品もあれば、薬の様な、困っている人に使ってもらいたい、という商品もある。でも、当事者の気持ちになりきれていないので届かないことがすごく多い。色んな商品を色んな所へ届けたいと思えば思うほど、ダイバーシティって必要なのに、そうでなく頭でっかちで作ってきた社会があるので、あえて自分の眼鏡を外して想像力を持ちたいなと感じた。
・やらないことを決める、ということをしてみたい。自己決定権という話もあったが、自分で責任もって自分の決定でもって線を引くって大事だと思った。時間は有限な中で、自分の能力も万能ではない中で、やることやらないことを決めていくこと。考えてみれば当たり前だなと思うものの、なかなかそんな意識できていなかったので、やってみたいと思った。
そして、今回コロナで自粛になって、なんだかんだで今まで仕事ばっかりになっちゃっていたことに気づいた。それ以外の趣味とか、非常に薄くなったなと気づかされたことがあった。今回読書会に参加したのは、違う面での活動を広げていきたいと思った気持ちからだった。そういう方面での意識を自分の中では広げていきたい。
・夢中になれるものと出逢うことの大事さ。どのような状態の時に幸せを感じるかという問いかけって、幸せって追い求めようとしている時点でいけてないなと思って。没頭している時っていうのが、一番充実感を自分自身は感じる。それがうまく行けば良いのだけれど、予定調和的に、これを型どおりにやればうまく行くよね、というのがあまり面白くなくて。うまく行くか分からないけれどやってみる、意味があるものに出逢う、ということが大事なんじゃないかなと思う。それって教育で決められた問題だけをうまくこなすだけではなくて、問題そのものというか、やりたいことを見つける、という教育の必要性を感じる。でもそれってたぶん教えるものでもないから、そもそも教育って言う言葉が馴染まない気がするのですが、夢中になれるものと出逢うことの大切さ、という気づきを持ち帰りたい。
・人を選ぶかなと思った。売上を上げることの意味、どんどん成長していくということの意味は、どんどん繋がりを増やしていくことだと自分自身は解釈したのだけれど、この際限なくいろんな人と繋がることに、自分自身は気持ち悪さを感じるところがあって。顔が見える範囲で良いので、本当に意味がある繋がりを大事にするっていうことに意識を向けた方が個人としては幸せなのではないかと。会社としても、そういう会社が増えていくのではないかと何となく思う。際限なく繋がりを増やし続けていくと、いつか希薄になる気がする。
・目的を取り違えないという気づきを持ち帰りたい。本のタイトルの売上を減らそうもそうだが、何のために売上成長を目指しますか、とか、ダイバーシティやインクルージョンの話もあったが、それを目的にしちゃうと、大事な何かを忘れちゃう気がしていて。目的を取り違えないことを大事にしたい。分からないことが出てくると不安になる。未来はどうなるんだろうとか、分からなくなるけれど、時代の潮目なんですね、という話も会話の中でしつつ。ニューノーマルという言葉も、このコロナ禍で聞いたりする。新しい標準を考えるということなんだろうけれど、でもそれってまた新しく落ち着くことを考えているんじゃないかとも思ったりして。このVUCAの時代に安定なんてないんじゃないかという点に立って、不安の中でもきちんとハンドリングして生きていけるように、思考停止せず、目的を取り違えず、何のためにこれやるんだっけ、と、常識を疑うこと、自分を疑ってかかることを大事にしたい。
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