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カフェラテのちょっとした違い

最近、某コーヒーチェーン店に足繁く通っている。
まったりと読書するのが好きで、混雑したカフェレストランや個人経営の喫茶店より、適度に距離感があるお店の方が落ち着くからだ。


本を片手に、よく飲むのはホットのカフェラテ。
エスプレッソの苦味とミルクのまろやかさ、コクが混ざり合って、一杯で満足感があるドリンクだ。
チェーン店なので、マニュアルであらかじめ分量や手順が決まっていると思うのだが、なぜか毎回微妙に違う気がする。
見た目もその時によって違うし(過去の画像と照らし合わせてみた)、味も少し違う。


常に同じものが飲みたい!という方もいると思うが、私はこの微妙な差が好きだ。
画一化されていると知ってはいても、実際に作ってくれるのは生身の人間。
その時々の温め方や配合など数値では測れない差に、機械にはない人間らしさが感じられ、ほっとするのかもしれない。
今日のはフォームの泡立て具合がきめ細かくて神がかってる!とか、エスプレッソがやや濃いめ?とか、全体的に量が若干多い、少ない!とか、喜んだり少しがっかりしたり。

でもそのがっかりもマイナスな気分ではなくて、まるでおみくじを引くように、今日はどんなかな〜という楽しみのひとつになってくれている。


アメリカに住む友人に聞いたところ、アメリカのコーヒーチェーンでは日本より作り手が豪快らしく、その時によって味がかなり違うそうだ。
きめ細かな印象の日本のコーヒー店でも、毎回一緒じゃないんだね!とびっくりしていた。


その時ならでの味は日常の小さなスパイスとなって、私の幸せなひとときをつくってくれる。

今日も小一時間、読書する空間をお借りして、力を蓄えることにしよう。
おいしいカフェラテを一生懸命淹れてくれる店員さんに感謝しながら。

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