デザインを学ぶことは特別なことではなく、誰でもが社会に役立つ創造的な活動をすることです。誰でもデザインという活動に参画することができるし、デザインという活動を通して自分自身を見つめて、企業や社会にも貢献することができる。そのようなデザインを学ぶヒントになる記事を発信します。
Xデザイン学校の運営メンバーの記事を発信します。
山﨑 和彦(Smile Experience)
学びつづけることに関連するマガジンです。
Smileな体験のためにつくりつづけることを紹介するマガジンです。
すさみの美術大学のメンバーが執筆した、すさみに関する記事です。
UXリサーチャーとはどんな役割があるのか? そしてどのようなスキルを要求されるのか? 海外の企業がUXリサーチャーを募集しているので、その募集内容も参考にしながら、UXリサーチャーに必要とされる役割と責任やスキルとは何か検討してみました。これは検討するためのたたき台です。 UXリサーチャーに必要とされる役割と責任経営視点でのリーダーシップ 経営幹部や意思決定者が、ユーザーエクスペリエンス(UX)、デザインやリサーチに対する高い理解や関心を持ち、その分野での専門知識や影響力
人工知能や3Dプリンターに代表される新しい技術が発展しデザインが民主化されている。複雑な状況をデザイナーやエンジニアなどの作り手だけでは対処することがむずかしくなりユーザーとの共創が必要になっている。個人個人のパーソナルな価値に対応することが求められる時代になってきている。 このような背景より、これからデザインについての検討がされている。「デザイン3.0」とは、これからの時代のデザインの定義であり、これからのデザインを考えるヒントになる。デザイン3.0の代表的な定義は、リ・
体験から道具をデザインする家電メーカーでは、「コーヒーメーカー」、「めざまし」、「液晶TV」、などある機能というして道具をデザインしていますが、体験という視点から道具をデザインしたらどうなるか? そんな実験をしてみたいと思いますした。 千葉工業大学の「工作センター」は小さな工場のような感じで最新の設備が充実していて、自動車を作ったり、ロボットを作ったりすることができるのです。その施設を活用して、プロトタイプを作ってみたいと思っていました。 気持ちのよい朝の体験のためのシナ
社会実装を目指して、社会実験と体験プロトタイプが大事だと思っています。まずは、自分の活動も少し振り返って、これからの活動を妄想していきたいと思います。未来に向かって行くための一つの方法は、時には自分の活動を振り返ると鳥瞰して未来を考えることができます。 僕の研究活動の詳細はこちらをご覧になってください。 社会における実践活動 社会における実践活動は、既存の組織や団体にこだわらず、まずは活動しながら考えていくこと、必要なものは自分たちで作ることと、を基本としています。そして
武蔵野美術大学・造形構想学部の山﨑研究室の修了展は、2023年1月20日 (金) より 1月22日 (日)まで、市ヶ谷キャンパスの地下2階で開催しますので、ぜひおいでください。 今年は8名の修士のオリジナリティある研究もとても興味深いです。山﨑研究室では、研究としての論文と作品の展示の両方に力をいれています。まさに造形(作品)構想(論文)を実践しています。地下2階の展示は表現としての作品のように見えますが、その裏には調査、実験としての研究がありますので、「展示」(地下2階)だ
僕は高校生の時に図書館で2冊の本に出会いました。 一冊めは「インダストリアル・デザイン―道具世界の原型と未来」という本で、もう一冊は「ヨーロッパのグラフィックデザイナー」という本です。両方とも50年以上前に発刊された本で、今でも手に入れることができます。 この二冊の本は、今でも輝きを失っていません。この本の読書体験が、現在でも輝き、ヒントや知見を与えてくれる。二冊目の本についてはこちらに詳しく書きました。 https://note.com/designkaz/n/n1b7
日本におけるパーソナルコンピューターパソコンの歴史を振り返ってみると、1991年IBM PCが発売され、IBM PC互換機が多様なメーカーから発売されパーソナルコンピューターの広がりました。日本では1993年にNEC9801よりカラーCRTに対応したパソコンが発売され、長い間このパソコンが日本の標準になりました。日本IBMではオフィス向けのワークステーションとしてIBM 5550がこの年に発売されました。 僕は1993年にNEC9801を個人で購入して、クリナップの開発展示
日本では社会の変革が進まなかった 日本では技術革新は進んだが社会の変革は進まなかったと言われてます。たとえば、企業、行政、働き方、医療、教育、人権、人口、都市や地方、農業や林業などさまざまな分野で社会の変革が進まなかったことば明白になってきました。また国際社会と比較して日本の競争力が落ちていることも指摘されています。これはコロナによって、海外と日本の比較によって明確に自覚できるようになってきたと思います。 日本の課題は? 日本の課題は、イノベーションや技術よりも、それを
フォロンの本との出会いは、僕の人生にとって、とても貴重なめぐりあいでした。 高校生の時に図書館が好きで、授業が終わると図書館に直行して、図書館が閉館時間になると家に帰るような日々が続いた頃もありました。図書館では、目的があって本を読むよりも興味がありそうな本を、ぺらぺらとめくっていました。本棚にある本は片っ端からめくっていた時がありました。そんな時にめぐり合った本がヨーロッパのグラフィックデザイナーを紹介するような本でした。その本の中に、とても魅力的に感じたイラストがありま
2004年5月に、「使いやすさのためのデザイン―ユーザーセンタード・デザイン 」という本を丸善株式会社より出版しました。編著者は日本IBMのメンバーの吉武 良治、松田 美奈子、山崎 和彦の3名ですが多くのメンバーの協力により完成しました。本は読書体験のためのプロダクトだと考えています。この本のデザインについて思い出して書いてみます。 IBMの再生この本の背景から話をはじめたいと思います。僕が1983年12月に日本IBMに転職して10年後の1992年はIBMは最悪の年でした。
2016年6月25日に浅野先生や賛同してくれるメンバーと、社会人のためのデザイン学校としての「Xデザイン学校β」という学校のプロトタイプを開始しました。講師は浅野先生と僕を中心に、日野隆史氏(ヤフー)、奥泉直子氏、坂田一倫氏(リクルートテクノロジーズ)、渡邊恵太氏(明治大学)、村越悟氏(グッドパッチ)、坂本貴史氏(ネットイヤーグループ)、大崎 優氏(コンセント)、上平 崇仁氏(専修大学)が協力してくれました。この出来事については、今後語っていきたいのですが、今回は「X デザイ
僕が1979年4月に、京都工芸繊維大学を卒業して就職したのはクリナップ株式会社でした。当時の僕は建築家が設計したビルや住宅ではなく、一般の人たちが安く品質のよい住宅が手に入ることに貢献できることに興味がありますた。現代風に言うと住宅の民主化に興味があり、そんな縁で住宅設備の会社であるクリナップ株式会社に入社することになりました。 アート工場から始まった クリナップ社は1978年に鹿島アート工場を新設して、ステレス製品の着色加工を始めました。当時のクリナップの創業者である井上
Xデザイン研究所の山﨑です。はじめてのnoteですが、どうぞよろしくお願いいたします。 Xデザイン学校をはじめる前の10年間は「情報デザインフォーラム」という活動をしていました。Xデザイン学校を語る前に、まずはこの情報デザインフォーラムの活動をお話ししたいと思います。 情報デザインの教育へ 僕は2007年4月に日本IBMを退職して、千葉工業大学デザイン科学科というところにお世話になることになりました。そこでは、まだ情報デザインという教育が体系的には行われていない状況で、僕