手数料算出のロジック - 最低料金
昨日に続いて算数の話です。例題のご提示が伴いますが、毛嫌いしてスルーしないで頂ければ嬉しく思います♫
様々な仮想条件のもと、ではありますが、次のような例をイメージしてください。
役所が所管する証書A(非課税品)を入手/購入しようとしています。1枚(件)200円なのですが、【最低料金】の設定があり、1,000円です。
※『単価に数量を乗じた額が、最低料金に満たない場合は、最低料金が適用される。』と、法例で定められています。
また、本庁以外の出張所等の出先機関の窓口でも発行対応ができ、場所ごとに異なる【手数料】が、本庁内の各系列(エリア)担当者の権限のもとで決められていて、上述の料金に上乗せとなります。例えばB所では1枚当たり50円です。
ただし、上述の【最低料金】が適用になった場合にはこれが発生せず免除されます。
※この要点は法例の範疇外ですが、当然のことながらB所では周知徹底されています
貴方がもしB所に勤めているとして、当該”商品”を、『販売/料金収受~そのまま全額(規定通りの料金)を横流しで本庁へ収める』という業務を担当することになった場合、適切にこなせそうですか?
--- どうやら、『見解の違い』が発生しやすい事例のようです。ごく簡単な算数であるにもかかわらず…(~_~;)
さて。
5枚だといくらですか?
◆1枚:200円 x 1 = 200円 ⇒ 1,000円
・
◆4枚:200円 x 4 = 800円 ⇒ 1,000円
◆5枚:200円 x 5 = ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?
◆6枚:200円 x 6 + 50円 x 6= 1,200 + 300 = 1,500円
・
暗算、もしくは電卓でできる簡単な計算ではありますが、仕事現場の話ですので、PCで操作して自動算出されるようなシステム(アプリ)の類がありがちです。画面上の【枚数】の欄で数字キーを押すだけで、『合計=x円』と瞬時に表示されるようなイメージです。
もちろんそのプログラムの中には、〔定義/算出根拠〕がエンジニアの手によって仕込まれているわけですが、それの仕様が、
"5"と入れた場合に、
『最低料金適用』と判定される
例があるようです --- 。
「つまり 1,000円だよね。オッケー👌」と思いましたか?説明は稿末に書きますが、そのような〔定義〕は誤りです🙅冒頭に示した規定通りの算出が出来ていません。(*)
「儲けを高めるための狡賢さの話か?」寄りの先入観を持たれるかもしれませんがこれは全く違います。
また、【これまで長きに渡り不備を放置していた】という要素が論点なのではありません。
【今、どう捉えるか】が重要なのですが、さらに困ったことには、その不適合設定に関する指摘を受けてもなお「当該B所のシステムは改修不要/妥当」とみなす人の多さに驚かされます😰
自身の認知内容や信念を堅持する人は、
・論理が通らない苦し紛れの言い逃れをしたり
・問題点のすげ替えをしたり
・システム改修の手間の発生を回避するための論点違いな対抗をしたり
で、一向に【適切性】の気付きや【妥当性】への着地に至りません。
同時に、使用者などの受け側において、【中途半端な対応策】を打ち出すような〔追求心弱い〕姿勢にも本質不在な危うさを感じます。決して〔賢明〕とは言えず、根本改善ではないので事態はむしろ悪化し、”どっちもどっち”な様相です😞
《起こり得る事態とは…》
お気づきの通り、『いずれも本体価格が 1,000円である』という点では何ら問題ではありません。
不適合なのは、【手数料】=@50円 が計上されないロジックに設定されている
という点です。
上記システム下では、5枚購入者に対し1,000円を請求(収受)することになり、本庁が要求する『200円 x 5 + 50円 x 5= 1,000 + 250 = 1,250円』とは差異が生じてしまう!過少請求分は誰が払うの!?
プログラミング技術または業務知識はあるけれど、合理性発想脳をも併せ持つことができずに特化するばかりで〔適正〕に辿り着くことが出来ずにいる例がここにも見られます。
やはり「思考力」は全ての根幹にあります。
(*)本稿の主旨からは逸れますが、【電算ロジック構築】に寄って捉えると、「プログラムでは適切なロジックが組めるが、それを言葉にすると、万人に対して一切の誤解釈の無い適切な表現がむしろ困難」だと感じる事例というものも経験します。
日本語説明を読んで正しく解釈できないのならプログラムの方を見て!と言いたくなるケース。”曖昧さ”が無い「唯一の答え」を出すのはどっち?という要点です
《「複数解釈のおそれ」が入り込む余地のない世界》って、想像以上に高い安定性を備えているのですよ👍 私談😁
・・・その魅力を台無しにする前述の愚行例
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