気になる用語について⑧ - 「退陣」or「不出馬」~ニュース見出し
ホットな話題や政治関連の懸案について取り沙汰することは「基本的にない」my note です😅
よって今回も、あくまで本質思考軸。そして〔国語〕の話📖
第100代内閣総理大臣の去就に関するニュースが今週ありましたね📺
貴方が目にしたのは、どんな見出しでしたか?
あくまで私見にすぎない、という結論(他者の評価)になるのでしょうけれど、①は充分適切であると言えない/報道表現としては②を適用すべき(これに留める)では?
と。
ひょっとしたら、貴方も同意見?👂
周知のとおり、『任期満了』なわけです。これまでの歴史として幾度となく『中途で辞意表明』という事例を経験した日本政界ですが、①のフレーズを見聞きすると「また今回も」と、事実・経緯とは異なる解釈がもたらされませんか? 支持率数値等の世論も相まって?🙊
受け取る側の問題だと片付けられてしまいそうですが、このような大事な出来事(ニュース)において、〔誤認〕をもたらしかねない伝達ニュアンスは徹底的に回避したいところ、のはずでは? ‥‥と疑念を抱きます。
『退陣』--- 。
(当方がその一員であるように、)この語句が「途中で失脚する」という意味を含んでいるような印象をもって/解釈して しまう、というのは、言わば〔先入観〕や〔思い込み〕の一種なのかもしれません。
今般実際に、報道の世界でこの語句がまかり通っているわけですので、今回のような《任期満了》~《次期は不出馬》という経緯や意思表明に関しても『退陣』と呼ぶことは「決して誤りではない」のでしょう🤔
「個人的に報道フレーズに違和感をもった」なら、その”歪み”を正すために、少し思考拡張をしてみると有効です☝
例えば、『退職』という語がありますね。
詳しく言えば/事例を細分化すれば、『①定年退職』『②中途退職』とがあり、意味は大きく異なります。
『退職』という語句はどちらの例にも適用されるにもかかわらず、この2文字の”受け側”となった伝達場面において『①定年退職』の方は頭に置かずに『②中途退職』だと解釈してしまうのと、冒頭からの『退陣』がしっくりこないのと、根っこは共通しているのかもしれません。
この例のように、多義的な〔用語〕を話したり書いたりする際に、一緒くたにせずにキチンと表現するようにした方が相手に誤認させる要素が減らせる等、有効です。その点の心掛けについては、my note の1つ前・2つ前の記事と同じ論点です📖
やはり肝心なのは、〔工夫〕への追求/追究がまだまだ足りないということへの”気づき”💡
◆『突然の退陣表明』
とも表現されていますが、これって、【表明が突然】だっただけであって【退陣が突然】ではないですよね。任期満了なわけですから。
~修飾・被修飾の関係が複数解釈できないようなフレーズへの改定が望ましい
◆辞職
①【『退陣』がしっくりこない】という人は、勝手に「辞職」と同義だと受け止めてしまうから?
~任期満了で解任となるのは辞職ではない ??
◆定年退職
この「出来事」を表現する際は、いっそのこと、(中途退職との区別明確化のため)「退職した」と言うのは差し控え、代わりに「定年を迎えた」としてしまう方がしっくりくるのではないか。意味を内包しているし。
~”定年”が一義的だと断定しにくいが慣用的には「既定の高齢」だと充分に定着済み
◆今日はもう退社しました とは言わない🙅♂️
「退社した」⇒「お先に失礼した」「終業して帰った」に代替。
「退社」を「退職」と認識する人がいるため、未然に回避。
などなど、連想される着眼ポイントや代替案の類があるのですが、そもそも、これらの互いに紛らわしい語句・・・🤔
《他方は誤り》と決めつけておしまいにするのではなくて、丁寧な言葉選びをしたり誤認を招かない(リスク低減)ように配慮したり、は目立たないところでされていて、my note においてもできるだけ(少なくとも、”物書き”をしていない日々を送っている人々よりも深く)心掛けています。
だからこそ、”雑な”見出しや原稿が気になり、「なんで、それ?」と感じる場面がしばしばあり、昨今の報道では意外と〔本質的丁寧さ〕が蔑ろにされてしまっているようにも感じるわけです。
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