【社員インタビュー】入社一年目で出向、異例のキャリアを積む新人社員が見ている景色とは？
こんにちは！電気興業 公式noteです。
前回に引き続き、二人目の新人賞受賞者へお話を伺ってまいりました！
（※新人賞は、一年間を通じて著しい活躍ぶりを見せた入社一年目の社員に授与されます。）
前回記事はこちら
今回お話を伺ったのは山口さん
株式会社サイバーコア AI開発部 プラットフォームチーム 山口一歩
2023年当社入社（※2025年現在出向中）
現在はAI技術開発の統括を行う部署において、担当案件の要件定義やシステム開発を中心に取り組む
今回の新人賞受賞理由でもある入社一年目での出向経験。
その裏には、いったいどのような想いがあったのでしょうか？
出向先であるサイバーコアについてはこちらの記事をご覧ください。
挑戦することで開いてきた道
―― 電気興業にはどのような意気込みをもって入社されましたか？
電気系の大学に通っていて、学んでいた分野はアンテナ製造には関わりがなかったのですが、通信インフラという、無くてはならない社会貢献度の高い事業に携わりたい、そしてそこで今までにない革新的なアンテナを造っていきたいという想いで入りました。
―― 入社後半年間の研修を終え、これからだ！というときのサイバーコアへの出向提案だったと伺いました。
会社としてソリューション事業に注力していくこともあって、面白みがありそうでしたし、もともと興味のあったAIに携われるという点で魅力的でした。
そんな想いの中での提案でしたので、ここに行くことが大きなチャンスだと感じ、二つ返事で「行きます」と答えました。
まさか自分に白羽の矢が立つとは思っていませんでしたが、挑戦することは自分の自信につながることを知っていたので、迷うことはありませんでしたね。
―― 入社当初には想定していなった、思ってもみなかった可能性の道が開かれていったんですね✨
巡ってきたチャンスを逃さない
ただ、この出向者の選定には、電気興業としてもかなり期待と懸念が入り混じるものでありました。
サイバーコアへの出向、つまり、”ソリューション事業という新たに注力していく事業分野”での出向者の選定ということで、会社としては若手社員に技術や知見を高めてもらいたいという、人材育成と事業発展のための意向がありました。
そこで挙がったのが、当時研修期間中だった山口さんの名前。
やる気があって意欲的に取り組める高いポテンシャルがある彼なら自身のスキルアップにつなげ、ソリューション事業をけん引する立役者として活躍できる、そしてソリューションをやっていきたいという本人の強い意思を尊重しよう、ということから最終的に出向メンバーに選ばれました。
しかし、電気興業に所属することなく関係会社へ行くことが
・山口さんにとって不満要素とならないか
・会社として不誠実な対応ではないか
・新入社員がいきなり出向する前例は今までにない
など、懸念事項がいくつもあったわけです。
ですが実際はそんな心配をよそに、様々な言語が社内を飛び交うサイバーコアにてチームメンバーと円滑なコミュニケーションを取り、複数のプロジェクトにおいて積極的かつ、責任感を持って取り組む優秀な技術プロジェクトマネージャーとして活躍していると、上司（サイバーコア）の方からも高い評価を受けているようです！
これから先に見ていきたい景色
――このように、 様々な方が山口さんの活躍を期待し評価されていますが、前例のない出向者となったことに不安やプレッシャーはありますか？
出向において期待されたことに応えられない場合、自身の評価が下がるだけでなく、今後の新入社員の可能性を閉ざしてしまうことになりかねないので、彼らの未来のためにも頑張りたいというプレッシャーはありました。
ですが、プログラミング言語やネットワーク、アプリケーションなど、はじめは分からなかったことが分かるようになっていく、できることの選択肢が増えていくことに楽しさを覚えて取り組んでいます。
―― 自身の将来だけでなく、この先の新入社員の未来にも責任を背負っているという意識があるのはすばらしいですね！
一年経った今はその先を見据え、出向から戻った際に何ができるのか、どういうポジションを確立すべきなのかについて模索中です。
ひとつ言えるとすれば、AIは電気興業が今まで歩んでこなかった領域なので、会社からの指示を受けて経験をどう反映させていくかではなく、自分が方向性を決めて主導していく立場になるべきなのだろうと、心を固めています。
―― 今後取り組んでいきたいことがあれば教えてください。
AIそのものは基本見えない（プログラム）ので、目に見てわかるものとして残る取り組みをしていきたいですね。
例えば、今取り組んでいるロボットを用いた開発はまさにそうで、「AI×ロボット」のようにプログラムの可視化ができればな、と。
―― そこにやりがいがあるんですね。
そうですね、その案件でお披露目会を行った際、問題なく作動したことに喜ぶクライアントの顔や、興味津々でニコニコしながらロボットを見つめる子どもの姿など、AIロボットが地域の人々の中に受け入れられている現場に立ち会えたときは作ってよかったなと感じました。
やはり、AIそのものは見えないため、こういったユーザーのダイレクトな反応はなかなか目にすることができないですので、その点もAIを目に見てわかるものとして残したい理由のひとつです。
―― 自分の興味があることにおもしろいと感じて取り組める、ましてやそこに原動力がある人にかなう人はいないですね！
以上、決断力と責任感のある行動力が山口さんの今を作ってきたのだと感じた、そんなインタビューでした！
文：Atsu（固執し過ぎないしなやかさを身に着けたいと思いました）