デキオ

1994年。男。関西の水たまりで生まれる。

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カマキリドライブ

    • 国際交流

      7.8月は忙しいのでマッチングアプリは自粛している。 平日にメッセージを返す余裕がないので、相手に申し訳ないからだ。 ということで、前回作成したやる気のないアバターで生存だけしていたのだが、めずらしくいいねがきた。 一般男性がマッチングアプリで、女性からいいねが来ることは、道端で落ちた500円玉を見つけるぐらい稀である。このチャンスを逃すわけにはいかない。 「はじめまして!よろしくお願いします!」 相手からメッセージが来る。私も返事をする。 どうやら5つ年上のようだ。ア

      • 人が参ると書いてニンジン

        恋庭というアプリはアバターで進めていくので、 自分の理想の姿を作ることができる。 あまりにマッチングしないので、私のアバターの作り方でも紹介していこうと思う。 まずは髪型から。おそらく結婚適齢期の女性から印象の良いのは、清潔感がある髪型であろう。 ある程度自分と似せようとツーブロックにしてみる。 さて、次は目であるが、最近の流行りは切れ長の一重だろうか。残念ながら私はゴリゴリの二重まぶたである。 続いてまゆげ。私はまゆげに自信がある。何もしなくても整っている。まあゲジゲ

        • 大雨の車内

          カメラを始める

          さて、婚活の途中だが夏は仕事が繁忙期。 平日はほぼ連絡が取れないので婚活は中断する。 私は全く趣味がないのだが、 これは婚活において足枷でしかない。 というわけでカメラを趣味にするため、一眼レフでも買うかと思い、近くの電気屋に行く。 なぜカメラなのかというと、一人でできるからだ。 人と話すのは疲れるので、できるだけ誰とも関わらずに趣味を進めたい。 初心者のカメラの選び方を調べたところ、持った感じのフィーリングらしい。とりあえず片っ端から持ってみる。 うーん、どれもピ

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          電車のゴミ

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          歯が斜めになってますね

          [前回のあらすじ] 恋庭で仲良くなった人と初対面するが、思っていた姿と違った。 写真と少し印象が違いますね〜、と喉まで出て来ていたが、グッと堪える。 「とりあえず行きますか」 ハ、ハゲてる。私のフサフサな髪の毛の目の前で、頭頂部が薄くなっている女性がいる。見た目は関係ない見た目は関係ない。ミタメハカンケイナイ。自分をひたすら言い聞かせる。 さてここから、ハリセンボンの春菜を巨大化させたような目の前のハゲた女性と話していかなければならない。残念ながら制限時間は決まってい

          歯が斜めになってますね

          第二話 ボーイミーツガール

          [前回のあらすじ] 恋庭というマッチングアプリを始めて2つ年下の女性と会う約束をする。 さて今日は約束の日、恋庭で仲良くなった女性と会う日である。 少し早めに集合場所に着く。暑い。梅雨の晴れ間。もしかしたら相手はもう着いているのでは?と思いあたりを見回す。数人の女性がいる。アバターしか知らないので、そこらへんの女性に声をかけるわけにはいかない。 とりあえず恋庭のアプリを開ける。 『ホウレンソウが収穫できるよ!』 いつも通りの通知。相手からのメッセージはない。30秒ででき

          第二話 ボーイミーツガール

          第一話 恋庭

           6月某日、『魔法のパスタ』という店から出た。私のすぐ後ろに女性がついてくる。 「これは一体誰なんだろう」 梅雨の間の晴れ間。蒸し暑い。早く帰ろう。 「さあそろそろ婚活再開するか」 と思い、恋庭というアプリを始めたのが5月である。 自分が出不精なことに加えて、できるだけ楽をして結婚をしたい。そんな気持ちで探したアプリが恋庭である。 恋庭では自分の写真は使わない。いわゆるアバターで進めていく。野菜や果物を栽培しながら、島を発展させ、そしてアバターに着せる服をガチャで出す。

          第一話 恋庭