人が参ると書いてニンジン

恋庭というアプリはアバターで進めていくので、
自分の理想の姿を作ることができる。
あまりにマッチングしないので、私のアバターの作り方でも紹介していこうと思う。

まずは髪型から。おそらく結婚適齢期の女性から印象の良いのは、清潔感がある髪型であろう。
ある程度自分と似せようとツーブロックにしてみる。

さて、次は目であるが、最近の流行りは切れ長の一重だろうか。残念ながら私はゴリゴリの二重まぶたである。

続いてまゆげ。私はまゆげに自信がある。何もしなくても整っている。まあゲジゲジしていなければ、あまり女性は気にしないのではないだろうか。

次は鼻である。理想の鼻とはどんな形だろうか。大事なのは顔のバランスであるように思う。アバターではほとんど違いがわからないので、それっぽいのをつける。

次は口である。男に限らず、基本的に世界は口角が上がっている顔が、印象が良いだろう。非常に残念ながら、私は口角が下がっている。せめてもの気持ちで水平にしておく。

次は輪郭である。もうこれは正解が決まっている。世の中の男は、顔が細ければ細いほど良いのだ。非常に残念ながら、私は丸顔である。

基本眼鏡をかけているのでかける。顔は完成である。

次はこのアプリの最大の特徴である着せ替えを行う。ところが、最初のガチャで良いのが出てきていない。とりあえず最大限の服を着せてみる。そして完成したのがこれ。

我ながら悪くはないと思うのだが、毎日毎日いいねを送り続けてもマッチングしない。
本当の顔写真で判断しているのなら分かるが、アバターの段階で人気がないというのはどういうことだろうか。やはり笑顔が足りないのだろうか。

改めて人の顔というのを考えてみると、構造が不思議で気持ち悪ささえも感じる。どうして鼻はこんな形なのか、どうして耳は横についているのか。とにかく、自然界でこの形になるなんて思いもしないような奇妙な形をしている。

最近の男、いや世界の人々は面長の細長い顔になってきている。つまり、面長と面長から子どもが生まれ、さらに面長の遺伝子が凝縮されていっている。

ということは、人の顔は面長のほうが魅力的なのが事実なのである。

やはり細い方が美しいという文化から来ているのだろう。このままでは、私のような丸顔の人間はどんどん淘汰されていく。

人の顔が細くなった世界で、影響があるのは今のところマスクしか考えられない。現在のマスクは横長だが、ゆくゆくは縦長のマスクが誕生するだろう。

この世の行く末を予言しているかのような「人参」という言葉の存在。

世界は不思議でいっぱいだ。