国際交流
7.8月は忙しいのでマッチングアプリは自粛している。
平日にメッセージを返す余裕がないので、相手に申し訳ないからだ。
ということで、前回作成したやる気のないアバターで生存だけしていたのだが、めずらしくいいねがきた。
一般男性がマッチングアプリで、女性からいいねが来ることは、道端で落ちた500円玉を見つけるぐらい稀である。このチャンスを逃すわけにはいかない。
「はじめまして!よろしくお願いします!」
相手からメッセージが来る。私も返事をする。
どうやら5つ年上のようだ。アバターは夏らしい麦わら帽子の姿。
「どちらに住んでいますか?」
いきなり質問。そんなに結婚を焦っているのか?
私の住む地域の名を答える。
「私は〇〇です。近いですね!よかったらコーヒーでも飲みに行きませんか?」
ん?驚きの展開の速さ。
そして私の家から車で1時間。同じ県だが近くはない。
プロフィールを見てみると、ほとんど未設定だった。
「あなたが気にしなければ、良かったらラインを交換してお互いをもっと知りたいです」
ん?
はやい、はやすぎる。そして何となく日本語もおかしい。
もう少しお互いのこと知ってからにしませんか?
と提案してみる。
「私はこのソフトによくログインしません。今交換しなければ、連絡は切れたかもしれませんね。」
いやいやおかしい。どこの国の出身やねん。
もしかして日本の方ではないですか?と質問してみる。
「いいえ、私は日本に生まれたのです。それから日本で育ちました。」
もうだめだ。ついでに何の仕事か聞いてみる。
「私はアパレルやってます。デザインに従事しています。あなたの仕事は?」
恋庭にもこんな人おるんや「警察官やってます〜」と適当に返事する。その後、メッセージが返ってくることはなかった。