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「アワードレポート2024」見どころ紹介
こんにちは、D&Iアワード運営事務局の堀川です。
先日、D&I AWARD 2024の「アワードレポート」を公開いたしました!
ダウンロードフォームはこちら。
D&I AWARDの結果をまとめた「アワードレポート」は、これまでも毎年のアワード開催ごとに発行してきました。
本記事では、2024年度のアワードレポートの内容をご紹介いたします。
D&I AWARDの概要
まず、D&I AWARDの概要をご説明します。
D&I AWARDは2021年にスタートした、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に取り組む企業や団体を認定・表彰する、日本最大級のアワードです。
D&I AWARDは次の3つにより構成されています。
①D&Iを可視化する独自の指標「ダイバーシティスコア」に基づいた4段階の認定
②従業員数や業種の特性を鑑み、特にロールモデルとなるような取組みをしている企業・団体を表彰する「アワード大賞・アワード賞」
③従業員サーベイ「インクルージョンスコア」の高得点企業を表彰するTIC(トップインクルーシブカンパニー)賞 ※2022年度に新設
上記3つによりD&Iの様々な取組みを可視化すること、
「ダイバーシティスコア」や「インクルージョンスコア」という指標によって取組みの次のステップを明確にし、後押しすること、
参加企業同士のネットワークや情報交換を支援し、D&Iを社会に広げること、
これらのことをD&I AWARDはめざしています。
4回目の開催となる2024年度は、346件のエントリーをいただきました。
「グループ連名」として応募の企業を含めると、参加企業・団体数は710社にのぼりました。
アワードレポートの内容紹介
見どころ1 豊富な事例紹介
2024年度のアワードレポートでは、先に挙げた①認定、②アワード大賞・アワード賞、③TIC賞に該当する各企業の紹介をしています。
中でも注目は、アワード大賞(4社)、アワード賞(11社)およびTIC賞(2社)各受賞企業の紹介ページです。
各社1ページ、計17ページに及ぶ紹介は、受賞企業のD&I担当者等への約1時間の聞き取りに基づいて書かれています。
D&Iには絶対的な「正解」はありません。
自社の規模や業種、地域などを始めとし、その組織独自の課題を形成する要因は様々にあります。
どの企業もそれを分析し、自社にふさわしい形でD&Iに取り組んでいることが、これらの記事から読み取れると思います。
見どころ2 詳細な結果分析
過去3年のアワードレポートから分量を大幅に増やし、今年度は9ページの結果分析を用意しました。
「ダイバーシティスコア」(100点満点)については5項目(ジェンダーギャップ、LGBTQ+、障害、多文化共生、育児・介護)の得点バランスに注目し、高得点の企業ほど5項目のバランスがよく、得点の低い企業の取組みはジェンダーギャップとLGBTQ+に偏りがちであることを示しました。
また参加全社の平均値を見ると、いずれの項目でも「コミュニティ」に関する取組みが低い値であることも特徴的です。
「インクルージョンスコア」については全25問(各5点満点)の得点の平均値がどのように分布しているかを主に提示しました。
参加全社の平均値では、「私は、職場で差別や偏見を受けたと感じたことがある。」という設問(「よくある」を1、「全くない」を5とする5件法)が最も高い4.131点でした。
一方、「職場では、私のロールモデルとなるような社員がいきいきと働いていると思う。」という設問(「ちがう」を1、「とてもそうだ」を5とする5件法)は平均で3.141点と、多くの企業で課題を抱えている点であることが読み取れます。
自社の「ダイバーシティスコア」や「インクルージョンスコア」を振り返りながら結果分析ページを読んで、自社の立ち位置の確認や次のステップの検討に活用していただきたいと思います。
見どころ3 読み応えのあるコラム2本
今回のアワードレポートにはコラムとして、2本の記事を掲載しています。
1本目「「今は男女平等の時代」と言う前に――ポストフェミニズムとネオリベラリズムが覆い隠す構造的差別」は、フェミニズム思想の歴史を概観しつつ、競争や格差を前提とする価値観が構造的な不平等を温存してしまっている様子を指摘し、「すでに男女平等は達成されている」「男女平等は当たり前になっている」と考えてしまう姿勢に疑問を投げかけます。
2本目の「語りに耳を傾ける――企業のD&Iにおけるマイノリティからの聞き取りや対話に関するフェミニスト的配慮」は、マイノリティ当事者の声を汲み上げるときに考慮すべきことを、語り手と聞き手との関係性を軸に考察しています。
このような充実したコンテンツにより、これからD&Iに取り組み始める企業・団体のご担当者にも、すでに高いレベルの取組みを進めている企業のご担当者にも、何かしら得るもののあるレポートになっているのではないかと思います。
本記事を読んでD&I AWARDにご関心を持ってくださった方は、ぜひこちらから「アワードレポート」をダウンロードしてみてください。
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