
本屋という居場所 #9
本屋が好きだ
本も好きなんだけど、本にも増して本屋が好きだ。
初めて訪れた街でも、本屋を見つけると吸い寄せられるようにフラっと入ってしまうし、落ち込むことがあった後や頭が疲れていてスッキリしたい時は、近くにある本屋を検索して立ち寄ることもある。
小説から自己啓発本、雑誌まで、無数の本の間を歩き、気になる本を手に取ったりしていると、なぜだかホッとしたり、希望が湧いてきたりするから不思議だ。
街のちっちゃな店でも大型店でも、本屋はどんな時もそのあたたかさと懐の深さで私を受け入れてくれる。
お気に入りのコーナー
よくチェックするのは売れ筋の本のランキングコーナー。
だけど、特に好きなコーナーは、書店員さんのおすすめやその店独自の特集コーナーだ。思えば、マイ殿堂入りの花田菜々子さんのエッセイや、一時期その奇妙な世界観にどっぷりはまっていた今邑彩さんの小説と出会ったのも、そんなコーナーがきっかけだったな。
個人的な謎
私はどっちかといえば、チラッと中を覗いて気になった本はその場で買いたい(すぐ読みたい)人なので、本は実店舗で購入することが多い。
そして、これもまた不思議なんだけど、ある書店で買った本は読了できることが多いのに、また別のある書店で買った本はどうしても積ん読になってしまうという謎の法則があったりする。
これって、立ち寄る本屋によって自分の心理状態が微妙に変わったりするせいなのかな。実に不思議だ。
実店舗よつづいておくれ
最近では、ネット書店や電子書籍が流行りつつあるせいか、私のお気に入りだった本屋が次々と閉店。これも時代の流れなのかなーと思いながらも、何だか心にぽっかり穴が空いたような感覚に陥ることもある。
たしかに電子書籍の利点もあるし、ネットだから購入できた本もある。けれど、やっぱり私は実店舗が好きだから、これからも本屋にフラっと立ち寄る習慣は続けていきたい。そして、たいした力にはなれないけれど、「気になる本はその場で買いたい!」という衝動にもなるべく素直に従っていけたらと思っている。
いつもありがとう。I❤️本屋!