ぬるい=ホワイトではない
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記事の概要
「配属された後もお客さん扱いされている感覚があった。
短時間で終わる仕事しか与えられていないことも嫌だった」。今年春に大手金融機関に就職した男性は、入社7ヶ月で転職を決めた。
「このままでは外で通用しなくなる」との危機感から見切りをつけた。
2015年以降、労働に関する法律が整備され、
入社1年目のときの1週間の残業時間は1994~2004年の9.6時間から19〜21年は4.4時間と半減した。職場を「ぬるい」と感じるとした若手社員の16%が「すぐにでも退職したい」と回答。
ゆるい職場にずっととどまるイメージを持てないでいる。
若手の職場への失望感を強めているのが上司のコミニケーション不足。
上司の及び腰に加え、職場の「ゆるさ」に拍車をかけたのがコロナ禍。
方針を180度転換してきつい仕事を振ればいいというわけではない。
きつい職場で働く新入社員の30%が「すぐにでも退職したい」と答えた。
若手が現在の職場で成長できないと感じる原因は、
究極的には「仕事の全体像が見えていないことにある」とみる。「社の理念に賛同しても、現在いる部署で同じような意欲が湧くとは限らない」
企業はホワイトかそうでないかで悩む前に、このギャップを埋める必要がある。
こんなふうに考えた
「職場がホワイトすぎて辞めたい」と
仕事の「ゆるさ」に失望し、離職する若手社会人が増えているそうです。
わかる気がしますね。
ぼくの愛読書の1冊、石井遼介 著『心理的安全性のつくりかた』。
その中に「心理的安全性」と「仕事の基準」の4章限の図があります。
「ホワイトすぎる職場」はこの図でいうと左上の象限にあたります。
仕事は楽だけど仕事の基準が低い職場ですね。
それに対してこの図の右上、
「心理的安全性」も「仕事の基準」のどちらも高い職場が「学習する職場」です。
日本では「働き方改革」が叫ばれて久しいですね。
休日出勤をなくす。
残業を減らす。
福利厚生を充実させる。
無理のない仕事をさせる・・・。
「働きやすい」職場を目指して改革を進めています。
もちろん「働きやすさ」を求めることも大切です。
でも多くの若手社会人が求めているのは
「働きやすい」だけの「ぬるい」職場ではなく、
仕事の基準は高いけど成長を実感できる
「学習する職場」=「働きがいのある」職場だ。
この記事から、そんな事実が見えたように思います。
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ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」