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241115 大阪建築巡り


1人で一日中都会を歩き回るのは久しぶりで、ドキドキしながら大阪へ夜行バスで向かった。ネックピローを試してみたら、恐るべき寝心地でなぜこれを今まで使わなかったんだと悔やんだ。


建築学生をもう3年やっているのに、今まであまり近代建築に触れてこなかったなと思い、友達とLIVEに行く日の1日前に到着。18km歩いて見た建築を記録をnoteでしておく。

①グラングリーン大阪/sanaa

正式にはロートハートスクエアうめきたらしい

私の敬愛してやまないSANAA。いつも誰にでも開かれる、誰でも使える建築を目指しているSANAAが本当に好き。今回のこの大屋根も公園に自然に溶け込むようにおおらかな曲線を描くようにしたみたいで、めちゃくちゃかっこよかった。
そしてすごいのが、イベントスペースには一切柱がない大空間になっていて、これが可能な技術や設計に感服した。

軒下を歩くのが楽しい


歩道との曲線美


しっかり見てみると細やかな配慮がなされていて、例えば上の写真の曲線が揃っているところとか、軒下の心地の良い長さ、公園側から1番大きい大屋根を見ると見える大阪駅という文字。
ペデストリアンデッキとの交差の美しさや上から見る大屋根の圧倒的佇まいに感動した。


②中之島美術館

作品を守るというコンセプトがファサードから伝わる

ずっと行きたかった中之島美術館。2年前くらいにこの1階にあるHAYにはいってたのに、中之島美術館が目にも入ってなかった自分に驚く。人間は見たいものしか見てないし、美しいものを見落とすのはあまりに勿体ないなと思った。

複雑
隠すと見せる、開くと閉じる

入ってみてまず感じたのは、「これは美術館のあるべき姿かもしれない」だった。美しく、だれもが入れるのに、あまりに心地よい空間だったから。正確には、老若男女が居るはずなのに、静かで誰もがこの空間で芸術を楽しんでいる、ということ。
これは黒という色がもたらす大変大きなメリットだと思う。何者とも混ざらない、美しく荘厳で沈黙をも感じるこの色の中では、人々は無音すら楽しんでいた。

また、この建物は鳥かごを表していると言っていたが、正しく。
開かれているのに閉じている。守りながら魅せる。ファサードと対象的な全てガラス張りの2階の壁や、吹き抜けから落ちる光の束がそれを表現しているように強く感じた。


こだわり抜かれた家具



③あとは少しずつ

梅田スカイビルや乾久美子さん設計・ヒルトンのルイヴィトン、ツインタワーなどは外観と多少内装を見るだけで終わってしまった。

LとVを感じる
これを設計できる人がいる世の中


どれも美しく、人間にしかなし得ない建築という芸術に魅せられた1日だった。
いつもスマホを見ながら移動していたけれど、上を見ればたくさんの建物とその間に見える空に出会えることに気づいた。私たちに、下を向いている暇は無いな、なんて思った。
いつも上を向いて歩こう。新しい景色を見つけられる。良い旅だった。建築は自由だ。

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