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【一人一人の背景から社会を見つめる】 学生記者が自分や周りに目を向け、取材・発信をして…

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【一人一人の背景から社会を見つめる】 学生記者が自分や周りに目を向け、取材・発信をしています。 私たちの活動が、社会を自分ごととして捉える一助になることを目指し活動中です!

最近の記事

アメリカ留学Vol.1 「留学という決断」

私は現在、アメリカ・テキサス州の大学に3回生秋セメスター間の交換留学をしている。 ​交換留学プログラムに応募をしたのは大学2回生の冬である。費用や卒業の時期、就職活動との兼ね合いなど、長い間決断を悩んできた。 その期間、留学を経験した人に話を聞き、自分の本当にやりたいことや、なぜ留学したいのかを一から見つめ直した。留学​を​することの目的が次第に明確になり、その選択がより現実的なものになっていった。 私が留学を決断する上で、身近な人の体験談を聞いたことは大きな後押しとなって

    • まほろばVol.4「共に歩み、生きるには」

      2023年取材 二次産業の担い手の減少に悩まされる中で、新しいかたちで前に進もうと努力する鉄工所がある。 1人の技能実習生に感銘を受け、帰国後にもう1度働いてほしいと声をかけた。「彼らのハングリー精神には学ぶことばかり」。長野県にある鉄工所の社長は、2014年にインドネシア出身のアフマド(34)さんを技能実習生として受け入れた。「日本人よりもやる気がある」。アフマドさんの仕事に向き合う姿は、今後の会社のあり方を想像させた。 現在(取材当時)は、インドネシア出身の4人とベ

      • まほろばVol.3「技能実習生と共に歩む」

        2021年取材記録 2021年1月から連載が始まった信濃毎日新聞の「五色(いつついろ)のメビウス」。取材班に連絡を取り、紙面に取り上げられていた人たちとつないでもらった。個人研究の一環で取材した。 一次・二次産業は人手不足が進み、外国人労働者がいなければ成り立たないという声を多く聞いた。当時のニュースでは賃金の未払いやそれによる外国人労働者の失踪が問題として取り上げられ、労働環境が悪いイメージを持っていた。その一方で、話を聞いた雇用主側は試行錯誤を繰り返し良好な関係を築こ

        • まほろばVol.2「社会のひずみを知った日」

          2020年ー高校2年生新型コロナウイルスが流行。部活動がなくなり、それ以前から興味のあった地域の外国人住民を対象にした日本語教室や、生活協同組合による貧困家庭や失職者を対象にした無料相談会などにボランティアとして参加するようになった。 知らない世界無料相談会に来ていたブラジル人男性。コロナによって仕事が減り、しまいには辞めさせられたという。家族を母国に残して、1人で生活を送る。日本語は上手く話せず、孤立しているようだった。社会的に弱い立場の人の存在は「知らない世界」そのもの

        アメリカ留学Vol.1 「留学という決断」

          まほろばVol.1「すべての人に心の灯りを 学生アクションで一歩ずつ」

          すべての人に心の灯りを 学生アクションで一歩ずつ 大学2回生の春休み、大学が主催する「学生提案型ゼミ」で外国人労働者の社会的包摂をテーマにゼミを立ち上げた。高校時代から持っていた、技能実習生をはじめとする立場の弱い外国人に対する問題意識。大学生として、何かアクションを起こしたかった。 学部回生を超えて集まった10人以上の仲間と定期的に集まり、ディスカッションをしたり、色々な人に取材をしたりした。何かを自分から始めて、リーダーとしてまとめることの経験がなかった私にとって、と

          まほろばVol.1「すべての人に心の灯りを 学生アクションで一歩ずつ」

          Daylight~Telling your story~

          私は自然豊かな田舎で育ちました。春になると私の祖母は庭に咲くフキノトウを摘み、よくフキみそを作ってくれたことを思い出します。フキノトウは冬の間、暖かくやさしい春風にゆられるのを夢見て雪の下でじっと耐え忍びます。色々なことに悩む青春時代を過ごしましたが、その度に儚くもたくましく咲く草花や壮大な山々、広い空や太陽は私を励ましてくれたように思います。ずっと続く冬はないですし、明けない夜もありません。 皆それぞれに何かを抱え日々過ごしていると思います。そんな中で、誰かの心に灯りをと

          Daylight~Telling your story~