まほろばVol.2「社会のひずみを知った日」
2020年ー高校2年生
新型コロナウイルスが流行。部活動がなくなり、それ以前から興味のあった地域の外国人住民を対象にした日本語教室や、生活協同組合による貧困家庭や失職者を対象にした無料相談会などにボランティアとして参加するようになった。
知らない世界
無料相談会に来ていたブラジル人男性。コロナによって仕事が減り、しまいには辞めさせられたという。家族を母国に残して、1人で生活を送る。日本語は上手く話せず、孤立しているようだった。社会的に弱い立場の人の存在は「知らない世界」そのものだった。自分の身近にある社会のひずみを初めて感じた。
その当時始まった「総合的な学習」の授業では、自分の興味関心とSDGsを関連付けた個人研究をすることになった。ボランティア活動の中で持った問題意識をテーマに、取材活動を始めた。
(西澤あかり)
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