- ランナーの景色 - 想定外の展開 "街ラン"
最近のランニング
日常的には家の近所や近くの街を走っています。最近は木々が色づいて、すっかり秋。今回は走っているといろんなことに出くわす、というのがテーマ。もちろん毎日じゃないですけどね。稀にです。
交通事故の目撃者
隣町を走っていた時のこと。交差点に差し掛かったところで“バンッ”と大きな衝撃音。なんだと目をやると、ベッコリ側面が凹んだ車と、路肩に駐車しようとしてる車と。衝突の事故です。
さあどうしたものか。通行人は私だけ。他の車は我関せずで避けて進んでいきます。私も・・・我関せずでもいいんですが、やっぱそういうわけにはいかない。
まずは片方のドライバー、同乗者の状況確認。中華系のおじいさんとおばさん。ぶつかったことで動揺してるようですが、意識もしっかりしており、怪我はないって言ってる。車を路肩に寄せて、下車してもらう。“警察に電話だ”と連呼してます。もう一方の車は大丈夫かと確認すると、ドライバーは女性で後部に女の子が乗っています。すでに電話してて、警察だって。車はバンパー周辺がベコッと凹んでるけど、ひどいダメージはないって。
ということで、怪我もなさそうなので立ち去ろうとしたら、中華系のおばちゃんが"あなた、目撃者として残ってくれ"って。原因は向こうにあることを伝えてほしいと。双方と話していると、信号が青の時に女性が左折したのが強引だったかなと思うものの、中華系の車が交差点に進入時、謎にスピードを上げたとの主張もあり、何が事実だかはわからない。
インタビューデビュー!
やがてパトロールカー、到着。テキパキと交通渋滞を解消させて、取り調べです。状況確認を双方にする中で当然ですが、“お前は誰だ?”という話にはなります。私だって、そう思いますよ。見ず知らずの人の証人な訳ですから。カクカクシカジカと話すと、"あとで話を聞くから待ってろ"って。
何なんだよこの展開、と思って待っていると、警官から、"お前来い"と。双方から少し離れたところでインタビュー開始です。冒頭で個人情報を伝えてオプトインして本題へ。警官からは、"見たこと、事実を話せ"と。お前の意見・主張は要らないって。言われてハッとしました。確かに、どっちが悪い悪くないとか、素人に求めてないわって話です。なんで、前のパラグラフの冒頭の通り、見たこと、で対応したことを話しました。こう思う、は要らない。ひと通り話して、"音がした時信号は?"って聞かれましたが、実際見てないので、"知らない、見てない"って答えて。(だとすると、お前なんの証人なんだよって思いますがね)先方の要求通りに話して終了。ちなみにスマホに録音してました。スマホかよ!ってね。
中華系の2人は、ありがとうありがとうって感謝してましたが、ごめん、あんたらが有利になるようなことは話してないよと心で思いつつ、お安い御用ですみたいな適当な返しをして、また走り始めました。しかし、“POLICE”って文字はいつだって人を緊張させますね。あの人ら銃を持ってるからですかね。
ちなみに、この手の交通事故はよくあると言えばよくあることらしく、イチイチ警察を呼んであーだこーだしないパターンもあるんだそうです。ドライバーは州の保険公社が管理している自動車保険への加入が義務付けられていることから、ぶつけたらそこに連絡して、いわゆる示談というか、当人同士でやりとりすることもあるんですって。当初強引に左折した方の女の人も警察呼ぶんだ、ってことは言ってました。めんどーだな、的な感じで。
救急車と消防車にも遭遇
肌感覚でしかないんですけど、この街でパトカー、救急車、消防車がサイレンを鳴らして走ってるシーンにはよく出くわします。彼らに道を優先させるお作法も慣れたものです。
ある朝、たまたまスマホ持ってたんですが、住宅街を走っていたら、救急車と消防車が相次いで入ってきました。音アリだし、大通りじゃないし、何事かと思います。見れば、女性が誘導してます。なんかあったんでしょうね。少し立ち止まっていると、救急隊が消防車に向かって、バツ(必要なし)のサインを出してました。二頭筋ムキムキのおじさん二人が、重たそうなグッズをそそくさと車に仕舞い込みます。
行ったけど必要なかったってケースはそれに越したことはないけれど、効率はどうしても考えてしまいます。案の定、時間差で消防車がもう1台来て、狭い道で立ち往生してましたから。こういうのはITですよ、IT。一方、呼ぶ方は知ったこっちゃないんですがね、なんでもいいから速く来てくれって話で。
Strava: フィットネス・ソーシャルメディア
続いては、予期せずの出会い。きっかけは交差点でした。信号で一緒になったランナーと同じ方向に走る時って、遅れるか速くいくか、無駄に気を遣うんですが、そんな謎の並走中に、ちょっとした会話が始まり・・・流れで向こうから"日本人ですか?"って。"えっ!?そうですけど。"
急にびっくりしますよね。実は日系のカナダ人で、日本語が話せる方でした。そのまましばらく並走しましてね。"なんで、日本人だってわかったの?"って聞いた時の答えが残念でした。。。"・・・アクセント"だって。出たよ、またこのパターン。まあ仕方ない。それとウェア、着こなしがこっちの人と違うんですって。
そんな話をしながら、自分が参加しているランニングクラブに入らない?って言われて。で、別れ際に、コンタクト教えてよって話で出てきたのが、"Strava"。
ここまで長かったですが、ランニングとかフィットネスのソーシャルメディアだそうですよ。こういうオンラインのコミュニティも楽しいかもしれません。
横一列に並んで歩く人たち
もう一丁、マコトさんの記事でインドネシアの人の行為”陸上の400メートルトラックを横一列になって歩く”というのがあって、まあ、インドネシアはそんなもんなんかと思っていたら・・・カナダでもありました。400mトラックがある公園の午前中。
曜日に寄って、いる、いないがありますけどね、中華系が80%、残りがインド系。80m-100mおきに4-6人横に並んでおしゃべりしてグルグル歩いています。トラックを塞いで走りにくい。見た感じほぼシニアです。ルーティンなんでしょうね。
走っているといろんなことがあるんです
滅多にないことにフォーカスしてしまいましたが、こういうこともあるということです。臨機応変力が問われるシーンもあります。そして何より、自分が事故らないように、安全に街を走らなければなりません。
ということで、想定外に出くわしたシリーズでした。