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【感想文】ストレスの9割は「脳の錯覚」(和田秀樹)ページ数:189ページ 2021年著
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【なぜこの本を読もうと思ったのか?(自分の弱みや足りない点)】
・マネジメントの立場において、
感情的になる場面において冷静に対処したい
・自分が一体どんな思考パターンで動いているのか言語化したい
【なぜそう思ったのか?】
・人は感情的になりやすい生き物だが、その指令は脳から来ている。
つまり、脳の構造を知れば「〇〇さん」という特定の人が
感情的でコミュニケーションがしんどい、という捉え方ではなく、
「▲▲という行動や言動を発している時、人は共通的な感情になる」
という捉え方ができると考えた。
そうすれば、特定の誰かに対して嫌な感情を持って接するのではなく、
一つ上の視座で俯瞰して接する事ができると思った。
【感想文の文字数】
1,438文字/1,440文字(A4 1枚以内)
【❶結論】
【素直、謙虚で人の話を聞ける人が一番人生でお得】
自分の考えは持っておきつつも、異なる考えや意見を理解する。
受け入れるでもなく、理解してお互いの世界線を尊重し合う事。
より良い人生を歩みたいなら以下の手順を実践する事。
① 脳の構造を理解し
② 自分でコントロールできるものとそうでないものを区別し
(メタ認知ステップ1)
③ 意図的に解釈を変えてあげて
④ 新しい性格に自分を持っていく行動を取る(メタ認知ステップ2)
メタ認知は要約にて後述する。
【❷要約】
本書は、学校教育やマスコミによる刷り込みのせいで「ストレスが大きくなりやすい、ものの見方や感じ方」の矯正方法について精神科医の立場から提言したものである。
心の病になりやすい「まずい思考パターン」を本書を通じて学び、
問題があれば修正する方法までを展開している。
「足が6本の生物は昆虫だ」など、
物事の認知をする時のパターンをスキーマと言う。
思考のショートカットができる優れものであるが、
「血液型A型は真面目な人である」などの思い込みによって
判断を歪める諸刃の刃でもある。
過度のスキーマにより、損をする事がわかっているのに
ついそう考えてしまう思考グセを認知バイアスと言う。
つまり、人は「認識したい様に認識する」性質を持っている。
この時最も危険なのは、本人は客観的で中立な思考をしているつもりでも、
優先して時節に合う情報を選び取っている事に本人は気づいていない事である。
認知バイアスに一致しない情報が脳に入った時、
その情報を退けたり、ネガティブな連想を自動的に行ってしまい、
ストレスを感じてしまう様に脳の構造はできている。
したがって、この様な脳の錯覚を自身で意図的に
修正していく思考グセをつけていく必要がある。
思考グセの修正方法は、
瞬間的に自動思考してしまう「システム1」を一旦疑い、
本当にその判断で正しいのか、根拠は何なのか問いかける
「システム2」を習慣として意識的に発動させる事だ。
自分はどういう思考グセなのか、その思考グセを変えて行くには
どの様な行動を取れば良いかを考えて実践する事をメタ認知と言う。
【❸仮説】
【決めつけがちの性格を持つ部下や上司を変える事はできるのか?】
誰しも職場の中で大なり小なり人間関係に悩みを抱えているだろう。
たいていそれは、相手の性格が〇〇だからと言って半ば諦めが
入っている事も多いのではないだろうか。
人はより良く生きたいと本質的に考えている。
キッカケを探しているはずだ。
自分の思考も変えられるなら変えたいと思っている。
しかし、脳の構造上なかなか変えられる人は少ない。
認知療法では、決めつけの発言が見られた瞬間に
「今、〇〇という思考に陥っていますね」と患者に自覚を促すと言う。
時間はかかるかもしれないが、気づかせる、と言う行為を、
せっせと、そして粛々と継続すれば、個人差はあれど変わるはずだ。
現に、私は客観的にアドバイスを他人からもらい続けて
ずいぶん変わったとまわりから言われるようになった。
自分の狭いスキーマと異なる意見と接触する機会を多く持ち、
異なる意見の方がはるかに結果が出る事を目の当たりにしてきたからだと思う。
過去の私の様にこじらせた人ほど最初のこのステップを
実践する事は難しいかもしれない。
しかしそれは性格ではなく、
思考パターンでしかない事が本書を読めば理解できるだろう。
したがって、決めつけがちな性格を持つ人間と接する際は、
性格ではなく、思考パターンの問題と割り切って接する事が重要と言える。
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