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道具組みってなんだろう

それぞれの道具組み

 お茶会において、掛軸を主題として、様々な茶道具を組み合わせ、主題にそった物語を作ることを「道具組み」といいます。

 近年の主流は季節感をわかりやすく盛り込み、絵柄で感じさせる手法ですね。見た目も華やかで、素人目にも分かりやすく、とっつきやすいことから、多くの方がなさる道具組みです。

 その一方で、道具本来の意味や意義、道具の景色や見立てによって季節感を示す手法も根強く残っています。

 さらに、利休のように同じ道具で少し変えれば良いのだ!という考え方もあります。しかし、同時にこれはかなりハードルが高い道具組みだと感じます。

 利休ほどの道具組みの腕があるか?ということを常に問われることになるということと、同じ道具組みで客を飽きさせないには、余程の名品を取り揃え、それでいて飽きさせないにら相当な伎倆を持っていなければ無理でしょう。

創意工夫を説いた利休

 利休は猿真似を叱り、規矩を守った上で自分流の創意工夫をしろと説いています。つまり、同じ道具でするにあたっても、利休の猿真似では駄目で、そこに創意工夫がなければいけません。そして、規矩の範囲内でなければいけません。

 私にはちょっと想像がつかないのですが、無理矢理想像してみると…名物とか大名物とかの博物館級のものをたくさん持っていて、なにか一品だけが本歌とかで、あとは毎回同じものを違う趣向で使われるってことですよね……

 ちょーっと私には無理です(汗)

 私にはそんな腕はないので道具の数に頼るしかありません。それほどの名品も持ち合わせて居ないので、写や作家物程度でご勘弁いただきます(笑)

 数に頼るのは勿論、自分も客も飽きさせない取り組みでもあります。だって、亭主が飽きれば客はとっくに飽きていますから。

 堀内の先代・兼中斎は一度使うと十年は茶席に用いなかったそうですが、私にはとても真似できませんので、日日是好日の武田先生と同じように毎年同じ物をお出ししています。

 それでも、濃茶と薄茶の道具を入れ替えたり、何か一つ、目新しいものを入れるように心掛けていますが、なかなか難しいものです。

物語は見立てでなくてもよい

 見立ては物語を付与するためのものです。

 こちらの記事でも紹介いたしましたが、見立てって結構ハードル高いので気をつけてくださいね。

 さて、物語というのは、主題に沿っていなければならないという決まりがあります。

 しかし、全部が全部整えきれないときもありますよね!

 私はそういうときに開催する年月日から干支を選んで来ます。
 年だけでなく、月や日にも干支はあるからです。数字で関連付けてもいいでしょう。主題に完全に沿わせることができなくてもその季節を彩る数字や干支ですから、外れているということもないかと思いますし♪

 一度、席を持つとしたら……と考えて道具を組んでみるといいですよ。

 実際、会記に書かない道具などもありますので、そこも含めて一覧にしてみると、結構次に買うものが見えてきます。

 私はそうやって道具を揃えてきました。

 是非、みなさんも席を持ってくださいね♪

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