語学:リスニングは○○を変えると聞き取りやすくなる!
ネガティブになっていたリスニング
以前通っていた通訳学校でのリスニングの時間が苦痛でした。
わからない単語があるとすぐに、
「あ~ダメだ~!」
となってしまい、その後の話が耳に入ってこないことがありました。
(私にとっては)興味のないお堅いニュースの話題になると尚更です。脳の動きが止まったかのように思えました。
これは単に単語量の不足、力不足ということなのですが、あとで別の気づきがありました。
「たおたおさん、目を開けて!」
中国語の音声が流れると、私はぐ~っと体に力を入れて、固く目をつぶるのが癖になっていました。頭を下げ、目はシッカリ閉じたまま、ものすごい前傾姿勢をとります。左手は力いっぱいグー、右手は鉛筆をギューッと握りしめています。
眉間には皺がしっかり入っていたと思います。
非常に面白い見た目だったはずです(๑˃̵ᴗ˂̵)
「そんなに力まなくても...」と、先生や同学たちから笑いながら言われたこともありました。
ある時、先生から
「たおたおさ~ん、目を開けて!」
と言われましたが、
「先生~、私、こうしないとダメなんです」と答えたほどリスニングスタイルが定着してしまっていました(^_^;)
なぜ目をつぶったのか
一字一句聞き逃さないように集中!と考え、目をつぶってみたのが始まりです。周囲の物が視界に入ると、気が散るように思えたからです。
ところがその後、なぜかリスニングがどんどん苦手になっていきました。
中心視野が働いていた
のちに心理学で学びました。
私のヒヤリング時は一点だけに集中する「中心視野」が働いていました。交感神経が活発になり、心身が緊張した状態なのだそうです。おまけに入ってくる情報量は少なく、ネガティブな気持ちになりがちな姿勢なんだとか(^_^;)
そのせいか、いつも気持ちは暗く、「あ〜ダメだ!私はバカだ〜!もう、中国語の勉強やめる〜(ToT)」
まるで地獄にでも落ちたような気持ちになっていました。
周辺視野にチェンジ
ある日珍しいことに、ヒヤリングの内容が、私が大好きな食べ物の話題だったことがありました。
「今日はどこどこの名物料理についてのお話です」
この先生の言葉で私は興味津々となり、いつもの「戦闘体制」にはなりませんでした。その日だけは「楽しい♡」と思って聞けました。内容もほぼ完璧に理解できたのです。
途中、知らない単語も出てきましたが、話の流れで意味が想像できました。
ふと気づくと、アレ!
目が開いています(°▽°)いつもの前傾姿勢ではなく、まっすぐ椅子に座っていました。
どこを見るということもなく、なんとな〜くやや上のほうに視線をやっていました。ボンヤリとした見え方ですが、視野は広かったと思います。
体に力は入っていませんでした。楽しんで聞いていたので。
上述の状態でリスニングをしてみると、少々単語を聞き逃したりわからなくても、すっ飛ばすことができました。結局最後まで聞けて、意味もつかめたのです。
それからは、なるべく目を開けて、リラックスしてリスニングに臨むように心がけました。長年の癖でしたので、時々元に戻ることもありましたが、徐々に修正していきました。
まとめ
リスニングの時は、なるべくリラックスしてまっすぐ座るのをお勧めします。
視線はやや上のほうが、リスニングの内容が文字だけではなく、映像としても浮かびやすくなり、記憶に残りやすくなります。
(視線が上すぎると集中できませんでした)
まっすぐ座ってやや上を向いてしまうと、メモ取りが出来にくいですよね。
メモをいっぱい取りたいところですが、まずは「聞く」に力を入れてみるのがいいかもしれません。
もちろん視線を整えたところで、いきなりスペイン語が流れてきたら、いくらなんでもチンプンカンプンですけどね(๑˃̵ᴗ˂̵)
個人差があると思いますが、お役に立てれば嬉しいです。