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【書評・感想】飲茶の「最強!」のニーチェ (著:飲茶)

この本は、ニーチェの哲学について分かりやすく解説している本です。

女の子(アキホちゃん)と飲茶氏の対話形式で、書かれているので、前回紹介しました、”正義の教室”と同様に大変読みやすいです。

ニーチェの哲学についての基本的なことを学べ、前向きな気持ちにさせてくれる一冊です。

【概要】

ニーチェの哲学の基本的な考え方と、ニーチェの哲学に出会い救われた飲茶氏自身の経験のことについて書かれている本です。


【著者紹介】

飲茶氏

東北大学大学院修了。会社経営者。哲学や科学などの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログで人気となる。

主な作品・・・「史上最強の哲学入門」「史上最強の哲学入門 東洋の哲人  たち」「飲茶の「最強!」のニーチェ」


【私が印象に残ったポイント】


”もう1度この人生を歩んでもいいと思える人生にしよう”

ニーチェは、この西洋の伝統的な時間概念に逆らって、あえて時間をぐるっと円にした。つまり、時間を「直線」ではなく、「円」で考える時間概念を提唱したんだ。(飲茶の最強のニーチェ、飲茶)

ニーチェは、永劫回帰という概念を提唱しました。永劫回帰とは、永久に同じことを繰り返し続けるという概念のことです。また、上記のように、ニーチェは時間の概念を直線ではなく、円で考えました。人生に例えると、何度も同じ人生を繰り返すということです。

そして、永劫回帰を受け入れて、”今を肯定して生きることの大切さ”をニーチェは伝えています。この考え方がとても印象に残りました。

この考え方を学んで、感じたことは2つあります。

まず1つ目は、”後悔なく”という言葉の意味についてです。私は、今まで”後悔なく”という言葉の意味をぼんやりとしかイメージすることができていませんでした。

”後悔なく生きる”という言葉の意味を、表面的には分かっていても、具体的なイメージとして、心の中のイメージとして、分かってはいませんでした。

ただ、永劫回帰の考え方を学んで、”後悔なく生きる”とは、もう1度この人生を歩んでもいいと思えるように生きることなんだと、何だか自分の中で、とてもしっくりきました。

2つ目は、”今の自分を肯定して受け入れよう”ということです。

私も、辛いこと、悲しいことがあります。仕事でうまくいかず、心が病んでる時期、明日になるのが怖い日も、寝れない日もありました。私にとっては、もう2度と経験したくない日々です。(今も時々あります(笑))

また、これからも、失敗や上手くいかないこと、自己嫌悪に陥ることあると思います。

それでも、失敗した時も、辛くなった時も、自分を肯定して受け入れること。そして、時には休んだりしながら、失敗から学び乗り越えること。これらのことを繰り返して、

最後には、辛いこと・悲しいことも含めて、”もう1度この人生を歩んでもいいと思えるような”日々を過ごしていきたいなと思わせてくれた一冊でした。

【最後に】

私は、結構ネガティブなのですが、前向きに生きよう、そう思わせてくれた一冊でした。ぜひ、前回紹介しました、正義の教室と合わせて興味があったら、読んでみてください。















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