機能改善士®️の仕事について1
私の肩書きである、機能改善士®️について、どのような経緯で、今の仕事のスタイルになったかや、仕事を行う上で大切にしていることを、3回に分けて書きたいと思います。
私の肩書きは、「機能改善士®️」です。
一昨年、商標登録しましたので、この肩書きを持って名乗っているのは私だけです。
行っている仕事は、モニタリング調査、企業研修、現場改善指導。
組織や人が頻繁に起こる問題に翻弄されず、安心して本来の仕事に取り組めるよう、健全な流れを創り出すことを目的に、3つの仕事を行っています。
何が本当の問題なのか?わからないのに、研修を行なっても効果はありません。
研修を運営する人が、トレンドばかり取り入れても、受講者は何のための研修なのか、ピンときません。
お腹いっぱい研修を受けても、実際の仕事に活用できなければ効果が出るわけではありません。
覆面調査、企業研修、現場改善指導
これらは、複数の人や企業が役割を分担しながら行っていました。
しかし、別々の機関に頼んでも、必要な情報が共有されていないと正しい成果にはつながらないのです。
「研修なんかやっても、変わるわけがない」
それは、30年前に、仕事を始めた頃、受講者や運営担当者から聞いた言葉でした。
私自身、物流会社で社内講師養成研修を受けたことがきっかけで、仕事の仕方が大きく変わり、スキルアップになりましたし、どんな環境でも、目標を持って取り組むことができるようになりました。
ですから、「研修なんかやっても」と言われても、「そんなことはないです」と反論したくなります。
しかし、実際には、どんなに素晴らしい内容でも、研修を行なっただけで組織や個人が抱えている問題や課題を解決することは容易ではありません。
それは、研修で学んだことを、実際の現場で、どのように活用、応用すればよいか、わからないからです。
私が研修をきっかけに、自分自身の仕事のあり方を変え、スキルアップに繋げることができたのは、試行錯誤しながら活用の仕方を編み出したからです。
社内講師養成講座は、集合研修での指導法を学ぶことが目的でした。
しかし、人事部ではなく、営業所勤務の者にとって、集合研修は、人事部の応援に駆り出される時だけですから、年に1、2回程度。それだけのためのなら、社内講師に認定してもらっても意味がないと思いました。
そこで、私が取り組んだことは、
・社内勉強会を定期的に開催して、応対向上に繋げる
・近隣の営業所に出向いて、勉強会を開催する
・後輩のOJT指導を計画的に行えるよう仕組み化する
・短期アルバイトさんの指導を任せてもらう
・応対だけでなく、業務マニュアルを作成し、引き継ぎをスムーズに行う
などでした。窓口業務と並行して取り組んだことで、実践的で具体的な内容を盛り込むことができました。
そして、人事部に所属している社内講師より、現場の後輩や同僚と同じ視点で一緒に取り組むことができたのも、私だけでなく、職場の改善やスキルアップに繋がった要因だと思います。
会社を退職する頃には、営業所勤務の後輩社内講師がたくさん増えていましたので、彼女たちの今後の活躍を願いながら、手書きで120ページの引き継ぎ書を作成し、会社に提出しました。
「研修だけで終わらず、成果が出るように見極める」
現場改善指導は、そのために行なっていますし、私の実体験、実践を通して培ったノウハウが活かせている仕事だと思っています。
18年担当させていただいている、銀行の店舗改善指導では、数多くの成果が得られました。
目的を共有して、やるべきことを具体的に提案すること
できていること、できていないことを見極めて伝えること
この二つをしっかり行えば、「やろう!」という気持ちがどんどん膨らんでいきます。
成果を出すのは現場の人たち、講師ではありません。私は、成果につながるよう、現場にとことん寄り添っているだけです。
口で言うのは簡単ですが、私にそのチャンスを与えてくださった方たちや、企業さんのおかげで、この現場改善指導のノウハウを構築することができ、機能改善士®️という肩書きにすることができました。
講座やセミナーを受講して得たものではないから情熱を注ぎ、日々改良を重ね、自分らしくこの仕事に取り組めているのだと思っています。
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