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#救急医
医師免許がなくてもできる仕事ばかりするな
医師免許がなくてもできる仕事ばかりするな──
初期研修中、救急科をローテしていたときに先輩医師から言われた言葉。これを耳にしたとき、正直ぎょっとした。
当時の私は、重症患者ばかりが運び込まれる現場で、ベッドを片づけ、エコーを拭き、採血用のスピッツにラベルを貼る。誰にでもできる雑務をこなすことばかりに注力し、いつの間にか「気の利く研修医」として器用に立ち回ることばかり身についていたのだ。
も
誰よりも人の死を恐れていた私が、救急医を仕事に選んだ理由
慣れない畳の上で正座する私の目の前を、大人たちが列をなしている。おばあちゃんが寝ている和室の匂いが充満し、地鳴りのようなお坊さんの声だけが、だだっぴろく暗い部屋に響き渡っている。
これが、おぼろげに覚えている、私にとって一番最初の「死」だ。
幼少期から、祖父や親友の両親など身近な人の死を経験することが多く、葬儀へよく参列していた。死というものが何を意味するのか、よく分からないなりに
救急科専攻医として働き始め3か月経って感じたこと
この7月で、研修医終了後の救急科専攻医として勤務し始めて3か月が経ちました。研修医時代と比較して、毎日が本当に濃厚であっという間に過ぎた3か月だったように思います。
現実は医学生・研修医の時に思い描いていた、専攻医としての勤務とは大きく異なるものでした。
この期間で感じたことを素直に、思いのままに、記事にまとめていきたいと思います。特に、医学生・研修医だった過去の自分へのアドバイスを中心に書